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バルセロナ21世紀ベストイレブン。メッシ、ロナウジーニョ、シャビ…クラブの価値を引き上げた最高の男たち

シリーズ:21世紀ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

MF紹介

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【写真:Getty Images】



セルヒオ・ブスケッツ(スペイン代表)
生年月日:1988年7月16日
在籍期間:08年夏~
クラブ通算成績:638試合15得点41アシスト
代表通算成績:129試合2得点8アシスト

 ジョゼップ・グアルディオラ監督下で訪れた黄金期を支えた一人であり、現バルセロナ所属選手としては最多の公式戦638試合出場を誇っている。これまで圧倒的な得点数やアシスト数を記録してきたわけではないが、この男ほど優れたサッカーセンスの持ち主を探すのも難しい。それは、今までに数多くの監督や選手たちから大絶賛されてきた事実が、大きく物語っていると言えるだろう。

 先述した通り得点数やアシスト数は平凡で、また優れたスピードやフィジカルがあるわけでもない。しかし、世界トップレベルのパスセンスとボール奪取能力を兼ね備え、さらには高い戦術理解度を誇り攻守のバランスを整備する能力に長けているなど、ピッチには不可欠な存在。だからこそ「バルセロナの心臓」と称される。彼の冷静かつ的確なプレーの数々は、後世に語り継がれていくだろう。

シャビ・エルナンデス(元スペイン代表)
生年月日:1980年1月25日
在籍期間:98年夏~15年夏
クラブ通算成績:767試合85得点185アシスト
代表通算成績:131試合12得点24アシスト

 バルセロナ史上最高のMFと言っても過言ではないだろう。1998年にトップチームへ昇格し、そこから実に17年間を同クラブに捧げた。公式戦767試合はクラブ歴代2位となる成績で、同85得点185アシストを記録。獲得したタイトルは実に27個にも積み上がっている。また、UEFA最優秀MF賞やリーガ最優秀MF賞を受賞するなど、個人賞も数多く獲得してきた。まさに、クラブが誇るレジェンドである。

 卓越したパススキルと傑出したインテリジェンスを武器に持っており、ジョゼップ・グアルディオラ監督の下では「ティキ・タカ」の中心人物として躍動。本当の指揮官はピッチの外にいたかもしれないが、ピッチ内の指揮官は間違いなくこの男だった。またテクニカルなイメージが強いが、豊富な運動量や高い守備能力、さらに怪我耐性も十分あった。それも、第一線で長く活躍できた理由だろう。

アンドレス・イニエスタ(元スペイン代表)
生年月日:1984年5月11日
在籍期間:02年夏~18年夏
クラブ通算成績:674試合57得点138アシスト
代表通算成績:131試合13得点30アシスト

 セルヒオ・ブスケッツ、シャビ・エルナンデスと並び、バルセロナを語る上で忘れてはならないMFがこの男だ。圧巻のテクニックに芸術的なパス、そして変幻自在なドリブルを武器に、過去に何度も違いを生み出してきた。また大舞台での勝負強さもピカイチで、2008/09シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)では準決勝2ndレグで勝ち抜けを決める得点をあげ、同決勝戦では貴重なアシストを記録した。

 バルセロナにはトップチーム昇格から16年間在籍し、公式戦674試合に出場。圧倒的な強さを誇ったペップ・バルサを主力として支え、2017年にはクラブ史上初の生涯契約を勝ち取り、在籍中一度も退場なしと、数々の記憶をサッカー史に植え付けてきた。バルセロナでのラストマッチを終え、誰もいないカンプ・ノウに戻ってピッチ中央に腰を下ろし、最後のひと時を過ごした姿は実に印象的だった。

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