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バルセロナ21世紀ベストイレブン。メッシ、ロナウジーニョ、シャビ…クラブの価値を引き上げた最高の男たち

シリーズ:21世紀ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

FW紹介

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【写真:Getty Images】



リオネル・メッシ(アルゼンチン代表)
生年月日:1987年6月24日
在籍期間:05年夏~21年夏
クラブ通算成績:778試合672得点301アシスト
代表通算成績:153試合79得点51アシスト

 バルセロナと言えば、やはりこのレフティーの名前が真っ先に浮かぶだろう。13歳で当時のカルロス・レシャック監督にその才能を見出され、契約書の代わりとして用意された紙ナプキンにサインをした時点で伝説がスタート。異次元のドリブル、異次元のパス、そして異次元のシュートなどを武器に数々の舞台でサポーターを沸かせ、バルセロナ最強の選手としてサッカー史にその名を刻んでいる。

 公式戦778試合出場、672得点、301アシストはいずれもクラブ史上トップの成績。アルゼンチンが生んだ伝説的プレーヤーがいなければバルセロナが一つの時代を築くことはできなかったはずで、今後もこの記録を超える人物が現れることは恐らくないだろう。それだけに、今年の夏にあのような形でパリ・サンジェルマン(PSG)へ去ったは残念の一言。レジェンドが迎えるべき結末ではなかった。

サミュエル・エトー(元カメルーン代表)
生年月日:1981年3月10日
在籍期間:04年夏~09年夏
クラブ通算成績:199試合130得点40アシスト
代表通算成績:98試合50得点6アシスト

 レアル・マドリードでプロデビューし、マジョルカでその才能を開花させたカメルーン人FWは2004年にバルセロナの一員となった。圧倒的なスピード、難しい体勢からでもゴールネットを揺らすことができる決定力とボディバランスの良さを武器に1年目から活躍し、リーガ・エスパニョーラ優勝に貢献。2年目にはリーグ得点王に輝くなど、バルセロナのエースとしての地位を着実に築き上げていった。

 怪我に泣かされることも多く、ジョゼップ・グアルディオラが新監督に就任した2008/09シーズンには同監督から一度戦力外通告を受けることもあったが、この男はそうした逆境をすべて力に変えることができた。最終的に残留した08/09シーズンは各コンペティションで非凡な仕事をこなし、結果的にスペイン勢史上初となる3冠達成の立役者となっている。その功績は今後も色褪せることはないだろう。

ロナウジーニョ(元ブラジル代表)
生年月日:1980年3月21日
在籍期間:03年夏~08年夏
クラブ通算成績:207試合94得点71アシスト
代表通算成績:97試合33得点25アシスト

 バルセロナ在籍期間は5年。他のレジェンドと比較すると短いかもしれないが、それでも残したインパクトは凄まじいものがあった。ボールを持てばトリッキーなプレーを連発し、ピッチ上をたちまち自身のパフォーマンスショーへと変貌させる。その姿に憧れを抱き真似しようとしたサッカー少年は多くいたはずで、この男の存在がバルセロナの人気を高める理由の一つになったと言っても過言ではない。

 そのプレーは宿敵のサポーターさえも魅了した。2005/06シーズンのリーガ・エスパニョーラ第12節レアル・マドリード戦。ブラジル人FWは試合終盤、左サイドでボールを持つとあれよあれよとドリブルでDFをかわし、そのままゴールを決めた。すると、サンティアゴ・ベルナベウのサポーターから大きな拍手が沸き起こったのである。これは伝説的な試合として、今なお多くの人の記憶に残っている。

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