ミラン21世紀ベストイレブン。マルディーニ、カカ、シェフチェンコ…最高にかっこいい、魅力だらけの戦士たち

2021年10月06日(Wed)7時00分配信

シリーズ:21世紀ベストイレブン
text by 編集部 photo Getty Images
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MF紹介

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【写真:Getty Images】



アンドレア・ピルロ(元イタリア代表)
生年月日:1979年5月19日(42歳)
在籍期間:01年夏~11年夏
クラブ通算成績:401試合41得点70アシスト
代表通算成績:116試合13得点23アシスト

 ミラン加入当初はファティ・テリム監督の下でほぼ出場機会に恵まれず、苦労を味わった。しかし、名将カルロ・アンチェロッティ監督が就任しアンカーとして起用されるようになると、恐るべき速度で急成長。チーム戦術において不可欠な存在になるだけでなく、世界最高のレジスタとして認められるまでになった。2007年にはバロンドール投票でカカやリオネル・メッシらに次ぐ4位に輝いている。

 パススキルは間違いなく天下一品で、ピッチ上の指揮者としてボールを捌き続け攻撃を司った。たとえマークが厳しくてもダイレクトパス等を駆使して巧みに無力化するので、味方からすると「安心してボールを預けられる」そんなスペシャルな存在だった。チームメイトであったジェンナーロ・ガットゥーゾとは大親友であり、意外にも彼をいじる側の人間だったことは有名なエピソードである。

ジェンナーロ・ガットゥーゾ(元イタリア代表)
生年月日:1978年1月9日
在籍期間:99年夏~12年夏
クラブ通算成績:468試合11得点20アシスト
代表通算成績:73試合1得点0アシスト

 ミラン史上7番目に多い公式戦468試合出場を誇るMFだ。圧倒的なパススキルや派手なテクニックを持ち合わせている選手ではなくゴール数もアシスト数も平凡なのだが、とにかく一つひとつのプレーが凄まじいほど熱く、常にチームのために働くなどピッチ上には不可欠な存在であった。そのスタイルから「リンギオ(闘犬)」というニックネームがつけられるなど、サポーターからの人気も高かった。

 21世紀における黄金期のミランは中盤底に守備強度が高いとは言えないアンドレア・ピルロがいたが、それでも攻守のバランスが保たれたのは相手をことごとく潰してくれる“リーノ”がいたからと言っても過言ではない。かつてカルロ・アンチェロッティ監督が「私が攻撃的なサッカーを志向できるのは、ひとえに彼のおかげ」とコメントしていることからも、その重要度の高さがうかがえる。

クラレンス・セードルフ(元オランダ代表)
生年月日:1976年4月1日
在籍期間:02年夏~12年夏
クラブ通算成績:432試合62得点73アシスト
代表通算成績:87試合11得点6アシスト

 26歳でミランの一員になるとすぐにレギュラーに定着し、いきなり自身3度目となるチャンピオンズリーグ(CL)制覇に貢献。異なる3つのクラブでCL制覇を経験した史上初の選手となった。それ以降も中盤における欠かせないピースとして活躍し、クラブの黄金期をサポート。最終的にミランには10年在籍し、外国籍選手としては同クラブ史上最多となる公式戦432試合出場を果たすことになった。

 技術力はもちろんのこと、非凡なフィジカルにスピード、豊富な運動量、そして破壊力抜群のロングシュートを兼備。また、アンドレア・ピルロ不在時にはアンカーを務めているなど、確かなインテリジェンスとユーティリティー性もあった。決して主役タイプではなかったかもしれないが、これほど完成度の高いMFは現代でもなかなか存在しないと言えるだろう。黄金期メンバーに相応しい人物だった。

カカ(元ブラジル代表)
生年月日:1982年4月22日
在籍期間:03年夏~09年夏、13年夏~14年夏
クラブ通算成績:307試合104得点85アシスト
代表通算成績:92試合29得点22アシスト

 ミラニスタのアイドルと言えばこの男だろう。サンパウロから加入した当時はまだ21歳だったが、1年目から非凡なパフォーマンスを披露し、イタリアの名門において瞬く間にスペシャルな存在に。セリエAやチャンピオンズリーグ(CL)制覇を経験し、さらにはCL得点王にセリエAの年間MVP、そしてバロンドールといった個人賞も数多く受賞するなど、ミランではまさにすべてを勝ち取ることになった。

 爆発的なスピードとブラジル人らしい繊細なタッチ、そして水準以上のパワーを融合して繰り出すドリブルで数え切れないほどのDFを無力化し、最後は冷静沈着にゴールネットを揺らしてスタジアムを大歓声に包む。その姿はまさに、一つの物語における主人公そのものだった。また、この男はスターである以上に人格者でもあった。それも、サポーターから愛された理由の一つと言えるだろう。

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