大会直前に不運

FW：ミロスラフ・クローゼ（元ドイツ代表）
生年月日：1978年6月9日
ユーロ2004成績：2試合0得点0アシスト

　2001年にドイツ代表デビューを果たしたミロスラフ・クローゼは、そのわずか1年後に開催された日韓ワールドカップで一気に主役となった。全7試合でスタメン出場を飾り、なんとヘディングだけで5得点を奪取。得点ランキング2位に輝き、母国を準優勝へと導いたのである。

　その後もクローゼはドイツ代表のエースストライカーとしてプレー。ユーロ2004でもスタメンを張ることはほぼ間違いなかった。しかし、この時は運が悪かった。クローゼは大会直前の3月に行われたブンデスリーガ第26節ハンブルガーSV戦で負傷。長期離脱を強いられてしまうことになった。

　なんとか大会前に回復しドイツ代表メンバーに名を連ねたクローゼだったが、やはり復帰したばかりということもあってか、本番では調子が上がらず。グループリーグ初戦のオランダ代表戦はベンチ、続くラトビア代表戦とチェコ代表戦は途中出場したが、不発に終わってしまった。チームも単調な攻めに終始するなど波に乗り切れず、グループリーグ敗退の憂き目に遭っている。