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なぜか…ユーロ2004で輝けなかった5人の名手。人生最悪の愚行で棒に振った男、あのキックの名手はまさかの…

シリーズ:ユーロで輝けなかった5人の名手 text by 編集部 photo by Getty Images

UEFA欧州選手権(ユーロ)にはこれまで数多くの選手が出場してきた。しかし、4年に1度の大舞台で輝きを放つことができる者はほんの一握り。世界の誰もが知る選手でさえ苦労を強いられてしまうことが珍しくない。今回は2004年に開催されたユーロで、期待されながらも残念ながら活躍できなかった名手を5人紹介する。

人生最悪の行為で…

フランチェスコ・トッティ
【写真:Getty Images】

FW:フランチェスコ・トッティ(元イタリア代表)
生年月日:1976年9月27日
ユーロ2004成績:1試合0得点0アシスト


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 日韓ワールドカップは、フランチェスコ・トッティにとって最悪の大会だった。エースナンバー「10」を背負うもパフォーマンスが悪く批判に晒され、ベスト16の韓国代表戦では、世紀に残る大誤審の餌食になっている。これが自身にとって最初のW杯だったのだから、まさに地獄である。

 そのトッティにとって、ユーロ2004の舞台は日韓W杯の鬱憤を晴らす最高の舞台になるはずだった。しかし、グループリーグ初戦のデンマーク代表戦、トッティはクリスティアン・ポウルセンに唾を吐いてしまう。当時VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)などはなかったため、この試合ではフル出場を果たせたが、後日、映像に残っていたこの行為が問題視され、トッティはUEFAより3試合の出場停止処分を受けることに。そして、イタリア代表が早期敗退に終わったため、トッティの出番はデンマーク代表戦の1試合のみとなってしまった。

 現役引退後、イタリア誌『Sette』のインタビューに応じたトッティは「キャリアで最悪の瞬間? 2つある。(マリオ・)バロテッリの足を蹴ったことと、ポウルセンに唾を吐いたことだ。最悪だよ。まるで自分のことじゃないみたいだった。どうしてあんなことになったのか、いまだに理解できない」とコメントを残している。やはり、後悔は大きいようだ。

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