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ラングニック監督は初陣で何を変えたのか? 強いマンチェスター・ユナイテッドが帰ってくる。そう予感させる理由【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 編集部 photo by Getty Images

プレミアリーグ第15節、マンチェスター・ユナイテッド対クリスタル・パレスが現地時間5日に行われ、ホームチームが1-0の勝利。初陣を勝利で飾ったラルフ・ラングニック監督だが、その内容はどうだったのか。(文:阿部勝教)

組織化された攻撃

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【写真:Getty Images】

 オーレ・グンナー・スールシャール監督を解任したマンチェスター・ユナイテッドはゲーゲンプレスのパイオニアとして知られる、ラルフ・ラングニックを暫定監督として招聘。ホームにクリスタル・パレスを迎えた一戦が初采配となった。

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 前述したように、ラングニック監督の戦術は前線からの激しいプレスを要求される。そのため、守備での貢献度が低いクリスティアーノ・ロナウドは不要との声も上がっていた。

 だが、この試合で4-2-3-1を採用したラングニック監督は、C・ロナウドを1トップで起用した。背番号7をターゲットマンとし、このFWのキープや落としから攻撃を展開。中央に相手DFを集め、そこからサイドに振ってクロスなど、組織化した攻撃で多くのチャンスを作った。

 以前のような、ブルーノ・フェルナンデスに頼りきりになり、ゴール前で攻めあぐねる場面も少なく、マンチェスター・ユナイテッドは前半だけで12本のシュートを記録。攻撃面が改善されたことは、数字にも表れている。

 後半も同様の形でチャンスメイクすると、77分にフレッジが待望の先制点。今季2点目のゴールを決め、ラングニック監督に勝利をもたらした。

 就任から少ない時間で攻撃を改善したラングニック監督だが、それ以上に変化があったのはやはり守備面だ。

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