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久保建英 2年前

久保建英のいる右サイドがボロボロにされた。ビジャレアルに3失点大敗、何が問題だったのか?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

久保建英は攻撃面こそ良かったが…



 さて、先日発表された日本代表メンバーにも名を連ねた久保は、この日もスタメン入り。右サイドハーフとして69分までプレーすることになった。

 攻撃面での出来が非常に悪かったかというとそうではない。うまく間で受ける場面も何度かみられたし、ボールを持てばいつも通り必ず前を向いた。ビジャレアルに左足を警戒されていたがシュートに持ち込む積極性もあり、先述した通り20分には最高級のクロスからアマトの決定機を演出。チームとして押し込まれる時間が続く中、出来るだけのことはやったと言えるはずだ。

 ただ、成長過程にある守備面では、やはり相当な苦労を強いられた。

 この日のビジャレアルは久保のいる右サイドを重点的に狙ってきた。右サイドバックが攻撃的なマフェオでスペースが空きやすい、ウナイ・エメリ監督が久保の弱点を知っている、左サイドのペドラサの特長を活かす…理由はいくつも考えられるが、とにかく左に厚みをもたらしていた。

 攻撃時、左肩上がりの3-5-2を敷くビジャレアルに対し、マジョルカはマンマークで対応している。久保の担当は基本的にペドラサだ。

 しかし、決してやり慣れた形ではないので、マジョルカの完成度は正直なところかなり低かった。

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