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大苦戦のリバプールを救った男。クロップ監督が「彼をボックス内に入れておけば…」と称賛するのは?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 編集部 photo by Getty Images

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           

バーンリーの反撃


 
 後半に入るとバーンリーが反撃に出る。

 197cmの大型FW、ボウト・ベグホルストのポストプレーを起点としたロングカウンターを展開する。守備ではフィジカルを活かして前線から果敢にプレスに出てきた。

 これにより思うようにパスが繋がらず、なかなかチャンスを作れないリバプールは59分にチアゴ・アルカンタラを投入する。チアゴを中心としたパスワークでテンポを変え、徐々にチャンスを増やしていった。

 さらに67分には、ディオゴ・ジョタを投入して追加点を狙う。さらに攻勢に出たが、反対にバーンリーに決定機を作られてしまう。オフサイドにより失点は免れたが、足が止まった一瞬の隙を突かれ、83分にGKと1対1の場面を作られた。

 残り少ない時間で攻め込んだリバプールは、86分にファビーニョのロングボールからカウンターを仕掛ける。サラーが相手DFを1人かわし、2人目を引き付けながらファーサイドでフリーのジョタにラストパスを送る。しかし、わずかにパススピードが足りず、懸命に戻ってきたDFがシュートブロック。ジョタのシュートは枠外に逸れてしまった。

 追加点奪えず、思うように試合を運ぶことは出来なかった。だが、天候や相手の守備に苦戦しながらもリバプールが0-1で勝利。難しい試合を勝ち切り、リーグ戦4連勝を飾った。この日のリバプールは不用意なボールロストから決定機を作られるなど、らしくない場面が多々見られた。

 苦戦を強いられた中で勝ち点3を手にできたのは、この男の存在が大きかった。

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