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バルセロナFWのハットトリックをスペイン大手紙認めず。公式と異なる判定の理由は?

text by 編集部 photo by Getty Images

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ペドリ、ピエール=エメリク・オーバメヤン
【写真:Getty Images】



オーバメヤンではなくペドリの得点扱いに

 バルセロナのFWピエール=エメリク・オーバメヤンは、現地時間20日に行われたバレンシア戦でハットトリックを達成した。だがスペイン紙『マルカ』は、3つ目の得点をオーバメヤンではなくMFペドリのゴールと認定することを決定している。



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 バルセロナはアウェイでバレンシアと対戦して4-1の勝利を収めたが、その4点目のゴールが記録上の混乱を生んだ。ペドリがエリア手前から放った強烈なミドルシュートがゴール左上に突き刺さったが、そのシュートコース上で身をかがめたオーバメヤンの背中にわずかに当たっていたようにも見える。

 スペインメディアやバルセロナ公式SNSなどでは当初ペドリの得点として伝えていたが、試合後に審判団がリーグに提出する報告書の中ではオーバメヤンの得点と記録されたことが判明。前半にも2点を挙げていたオーバメヤンはハットトリックを達成したことになった。

 だが、スペイン大手紙『マルカ』はこれに同意せず。オーバメヤンには「ボールに対してプレーする意思がなかった」として、ペドリの得点であると判定し、記録も変更していない。

 通常であれば、当然ながらリーグの公式記録が優先されるのが一般的だろう。だが『マルカ』紙はリーガの得点王にあたる「ピチーチ賞」を主催するメディアであり、同紙の得点判定は強い影響力を持つことになる。

 冬に加入したオーバメヤンが得点王を争うことはほぼ考えられないため、今回の1点が賞の行方を左右する可能性は低い。だが過去には同様の形により、クリスティアーノ・ロナウドの通算得点記録にズレが生じるなどの混乱も発生している。

 2010/11シーズンのリーガ得点王に輝いたC・ロナウドの得点数は公式では「40点」とされているが、『マルカ』紙は「41点」としてピチーチ賞を授与。C・ロナウドがレアル・マドリードでの通算300点、400点など節目の得点を記録するたびに、この1点の扱いが問題となっていた。

【了】

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