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ポルトガルで藤本寛也が「すごく評価される」プレーとは? J2から欧州に、プレーの幅を広げた理由【インタビュー前編】

text by 舩木渉 photo by Getty Images

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 欧州で10番を背負い、チームの中心として活躍している日本人選手はごくわずかだ。そのうちの1人、ポルトガル1部のジル・ヴィセンテに所属するMF藤本寛也は、欧州挑戦2年目で大きく飛躍を遂げている。J1でのプレー経験を持たない22歳は、いかにして欧州トップリーグで中心選手となったのだろうか。現地で約1時間にわたってじっくりと話を聞いた。(取材・文:舩木渉)

ポルトガルで藤本寛也の起用法が変化

藤本寛也
【写真:Getty Images】

――ジル・ヴィセンテ加入2年目の今季は中盤の主力に定着しました。右ウィングでの起用が多かった昨季とは見違えるような充実ぶりですが、自分のパフォーマンスの変化をどのように感じていますか?

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「僕自身、ウィングの選手ではなく、中央の方が自分のプレーが生きると思っていました。ウィングは足の速い選手やドリブルの得意な選手のポジションだと思うので、自分は違うなと。今季は4-3-3のインサイドハーフになって、自分の持ち味を生かしやすいですし、毎試合すごく自信を持ってやれている感じがします」

――守備の時は藤本選手が中盤から前に出て4-4-2のような形になります。そのためボールを奪うと藤本選手の方が逆のインサイドハーフよりも高い位置で攻撃を始められますよね。もちろん前線でポストプレーのようなことをしなければいけない場面もありますが、チームとしてポゼッションの意識が強い中、最初から相手のライン間にいてパスを受け、そこからサイドや裏に抜けるFW的な動きもありつつ、スルーパスも出せる。かなり自由度の高い役割なのではないかと見ています。

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