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前田大然、無得点が続く理由とは? 進む「前田対策」、不振が続く原因は…【分析コラム】

text by 舩木渉 photo by Getty Images

セルティック(古橋亨梧・旗手怜央・前田大然・井手口陽介)最新ニュース

 スコットランドの名門セルティックに所属する日本代表FW前田大然は、公式戦4試合連続ノーゴールと結果を残せていない。現地では徐々にパフォーマンスの不足を指摘する声もあがってきた。なぜ前田はゴールを決められなくなってきたのか。その要因を紐解く。(文:舩木渉)



セルティックOBが前田大然に注文

前田大然
【写真:Getty Images】

 前田大然がセルティックで苦しんでいる。

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 スコットランドデビュー戦となった1月17日のハイバーニアン戦で開始4分に初ゴールを奪ってから、リーグ戦で2得点、国内カップ戦で1得点、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)で1得点を記録してきた。

 ところが最近は公式戦4試合連続でゴールネットを揺らせていない。FW古橋亨梧やFWギオルゴス・ジャコマキスといったストライカーが負傷離脱する中、唯一万全な状態で起用できる得点源として頼られているが、期待に応えられていないのが現状だ。

 地元で『ゴー・ラジオ・フットボール・ショー』に出演したセルティックOBのジョン・ハートソン氏も「数週間前にジャコマキスに対して言ったように、セルティックのセンターFWなら立ち上がれ。傑出した選手でなければいけないし、決定的なゴールを決めなければ。もし決められないなら、アシストしなければいけない」と前田に注文をつけた。

「前田は本当に好きな選手だが、ゴールを決めるのに苦労している。亨梧とジャコマキスが負傷して、頼りにできるのは前田だけ。そのうち決められるとは思うが、今はベッドで寝ている時間はない。すぐにゴールを決め始めないと」

 期待が大きければ、同時に重圧も大きくなる。前田は周囲からのプレッシャーに影響されるタイプではないだろうが、結果を出せなければすぐに風当たりは強くなるだろう。

 現地2日に行われたスコティッシュ・プレミアシップ第29節のセント・ミレン戦でも、前田はセンターFWとして先発起用された。リーグ戦での先発は5試合連続だが、またもゴールは奪えず。チームは2-0で勝利を収めたものの、やはり不完全燃焼感は強かった。

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