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久保建英 2年前

久保建英が目立ったのはFKだけ…。ドリブル0、マジョルカは4連敗。なぜ低評価だったのか?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

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ラ・リーガ第27節、セルタ対マジョルカが現地時間6日に行われ、4-3でホームチームが勝利している。日本代表MF久保建英は67分までプレー。49分には精度の高いフリーキックから2点目を演出した。しかし、目立ったのはそのワンシーンのみ。一体なぜ。(文:小澤祐作)

守備の改善を試みたが…

久保建英
【写真:Getty Images】

 第17節のセルタ戦以来クリーンシートがないマジョルカは、守備面の改善を試みていた。

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 フォーメーションは4-2-3-1だったが、普段と違っていたのは右サイドハーフの人選だ。本来なら久保建英だが、この日は本職サイドバックのジョバンニ・ゴンサレスを起用。狙いは明確で、昨季ラ・リーガにおいてリオネル・メッシに次いで2位となるドリブル成功数を記録したセルタ左SBハビ・ガランを徹底したマークで封じることだった。

 ガランが高い位置を取れば、当然ながらG・ゴンサレスは低い位置を取らなければならない。そのため、マジョルカは守備時に5-3-2の形でセットすることが多かった。後半はさらに厚みを増し、5-4-1のブロックを組んでいる。

 しかし「最終的に逃したくないポイントを失っている。勝ち点を失っているんだ。バレンシア戦、ベティス戦、そして今日も引き分けるべきだった。失点を止めなければならない」と試合後にルイス・ガルシア・プラサ監督が話した通り、それでもマジョルカは失点を減らすことができなかった。

 後ろに人数は揃っているが、ただそれだけ。ボールに意識が向きすぎているゆえか、中盤と最終ラインの間はガバガバ。高い位置からのプレスは当然ハマらず、セルタにボールを動かされ続け、リズムを与えてしまった。そして致命的だったのは、ペナルティーエリア内でのマーク等があまりにも緩慢だったこと。マジョルカは最終的に4失点を喫するのだが、PKを除く3失点はボックス内で簡単にシュートを放たれている。攻撃陣は直近5試合で最多タイの3得点を奪ったが、“重要”な守備陣がそれに応えることができなかった。

 マジョルカはこれでリーグ戦4連敗。降格圏の18位カディスとの勝ち点差はわずか「2」となっている。次節の相手が首位独走中のレアル・マドリードということを考えても、かなり厳しい状況にあると言わざるを得ない。

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