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オランダの消えた逸材5人。天国から地獄へ…表舞台から姿を消したかつての天才たち

シリーズ:消えた逸材5人 text by 編集部 photo by Getty Images

FW:コリンズ・ジョン

コリンズ・ジョン
【写真:Getty Images】


FW:コリンズ・ジョン
生年月日:1985年10月17日
主な在籍クラブ:トゥエンテ、フラム
現所属クラブ:ブイテンボーイズ(アマチュアクラブ)

 身長180cmとウインガーとしては大柄で、爆発的なスピードこそなかったもののテクニックに優れていたコリンズ・ジョン。トゥエンテで頭角を現した同選手は2004年、当時18歳でオランダ代表デビューを飾っており、2006年にはU-21欧州選手権に出場し優勝を経験した。国内では「逸材」として評価されており、同じく注目を浴びていたライアン・バベルらと共にオランダ代表の未来を担う存在になると言われていた。

 トゥエンテの次はフラムに所属した。加入当初はなかなか結果が出なかったが、2005/06シーズンにはプレミアリーグで二桁得点をマークするなど、チームのトップスコアラーに君臨している。このままビッグクラブへ…と思われたが、状況は突如として暗転する。2007年4月に指揮官がクリス・コールマンからローリー・サンチェスに代わると、コリンズは出番を失うように。改めて存在をアピールするのは容易ではなかった。後に同選手は「それがサッカーだ」と語っている。

 出場機会を求めたジョンはその後レスター、ワトフォード、NECナイメーヘンへのレンタルを経験。その後ベルギー→アメリカ→アゼルバイジャン→イラン→イングランド4部→ポーランド→アメリカと様々な舞台でプレーしている。ただいずれも活躍できずに終わるなど、オランダ代表の未来を担う存在と言われたその姿は完全に消えてしまっていた。

 そのコリンズは食道に腫瘍が見つかったことで2014年に一度サッカーから離れている。しかし2016年にブイテンボーイズというアマチュアクラブのユースコーチになり、2019年からは同トップチームの選手にもなっている。ちなみに彼の弟はオランダ代表経験もあるオラ・ジョン。兄コリンズと同じく若くして注目を浴びていたが、オラも同様に伸び悩んでしまった。

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