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レアル・マドリード21世紀ワーストイレブン。ハメス、カッサーノ…期待に応えられなかった11人

シリーズ:ワーストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

MF紹介

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【写真:Getty Images】


DMF:アシエル・イジャラメンディ(元スペイン代表)
生年月日:1990年3月8日
在籍期間:13年7月~15年8月
移籍金:3200万ユーロ(約38億円)
クラブ通算成績:90試合3得点1アシスト

 レアル・ソシエダで頭角を現したことで注目を浴び、2013年夏に3200万ユーロ(約38億円)の移籍金でレアル・マドリードに引き抜かれた。しかし、ルカ・モドリッチやシャビ・アロンソ、さらにトニ・クロースといった超実力者の壁をなかなか乗り越えることができず。最終的にマドリーでは公式戦90試合に出場するのだが、そのほとんどが途中からのものと物足りなさを残した。

 選手層の厚さに苦しんだことで、2015年夏には古巣でありブレイクの地でもあるソシエダに復帰。移籍金はマドリー加入時の半額以下となる1500万ユーロ(約18億円)だった。ちなみに、後にマドリーのことを「ソシエダとはまったく別の世界で、世界最高のクラブの一つだ」と評しており、活躍できなかった理由については「自信が持てなかったことだね」と説明している。

CMF:ヌリ・シャヒン(元トルコ代表)
生年月日:1988年9月5日
在籍期間:11年7月~12年8月
移籍金:1000万ユーロ(約12億円)
クラブ通算成績:10試合1得点1アシスト

 ユルゲン・クロップ監督率いるドルトムントでブレイク。2010/11シーズンにはブンデスリーガ優勝に貢献し、ドイツ紙『キッカー』が行った選手投票によってリーグ最優秀選手に選ばれるなど評価を一気に高めた。その活躍が認められ、2011年夏にレアル・マドリードへと移籍。移籍金は1000万ユーロ(約12億円)とされており、6年という長期契約を掴み取ることになった。

 しかし、マドリー移籍は間違いだったと言わざるを得ない。加入後初の練習で負傷してしまった影響で、シーズンのスタートダッシュに失敗。復帰後も出番をなかなか与えてもらえず、ベンチにすら入れないことも珍しくなかった。その後、出場機会を求め2年間のレンタル移籍を経験し、2014年に古巣ドルトムントへ完全復帰。結局マドリー在籍は1年で、公式戦わずか10試合の出場に留まった。

CMF:ハメス・ロドリゲス(コロンビア代表)
生年月日:1991年7月12日
在籍期間:14年7月~17年7月、19年7月~20年9月
移籍金:7500万ユーロ(約90億円)
クラブ通算成績:125試合37得点42アシスト

 2014年ブラジルワールドカップで大活躍したことで大きな注目を浴び、大会終了後に7500万ユーロ(約90億円)の移籍金でレアル・マドリードの一員に。加入後しばらくはレギュラーとしてプレーし、まずまずの結果を残していた。しかし、在籍3年目に入るとカゼミーロが台頭。それに伴いトニ・クロースが一列前にポジションを移したことで、出場機会が減少してしまった。

 その後、再起を図って2017年からの2年間をバイエルン・ミュンヘンでプレー。2019/20シーズンにマドリー復帰を果たした。しかし、怪我の影響などもあってジネディーヌ・ジダン監督の信頼を掴めず、同シーズンは公式戦14試合の出場に留まってしまった。そして、2020年夏にエバートンへフリーで移籍。脚光を浴びた2014年からの落ち方は、まるでジェットコースターのようだった。

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