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世界最高の左サイドバックは誰だ? サッカー選手能力値ランキング11~15位。クラブと代表で不動のベテラン、2人のスペイン人選手とは?(21/22シーズン版)

シリーズ:21/22能力値ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

14位:レナン・ロディ(ブラジル代表/アトレティコ・マドリード)

ロディ
【写真:Getty Images】


生年月日:1998年4月8日
市場価格:2500万ユーロ(約30億円)
20/21リーグ戦成績:23試合1得点2アシスト

 母国ブラジルのアトレチコ・パラナエンセの下部組織出身のレナン・ロディは、トップチームのレギュラー定着からわずか1年半後の19年夏にアトレティコ・マドリードに引き抜かれている。同年夏にアトレティコ・マドリードで長年プレーしたフェリペ・ルイスが退団しており、ロディはその後釜として期待されていた。しかし、加入当初はホームシックになるなど環境の適応にも苦しみ、期待以上の活躍ができなかった。加入2、3年目より徐々に本来のポテンシャルを発揮しつつある。

 ロディの最大の武器は縦への推進力だ。「84」を記録した「スピード」、「81」の「ドリブル」と「テクニック」が相まって攻撃面で持ち味を発揮する。3バック時はLWB、4バック時はLSBとして高い位置を取り、高精度のクロスからチャンスを演出することが得意だ。また、加入当初と比較すると最近はゴール数が増えており、今季は既に公式戦で4ゴールを決めている。

 攻撃面で持ち味を発揮する一方で課題も多い。「守備力」はアトレティコ・マドリード加入当時と比較すると大幅に改善されたが、まだ荒削りな部分がみられる。ポジショニングを誤ることで相手FWに裏を取られるケースも少なくなく、何とか「スピード」で補っている印象だ。

 また、「IQ」がやや低い数値になっていることからも明らかな通り、戦術理解力には難がある。あらかじめ準備をしたタスクであれば攻守に対応できるのだが、臨機応変に状況判断をすることは苦手としていて、時折不器用さが垣間見える瞬間がある。こうした状況判断や戦術理解力をさらに高めることができれば、さらに選手として成長できるだろう。

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