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久保建英 2年前

なぜ最高評価? 久保建英は誰よりも輝いていた。たった45分でマジョルカを蘇らせた攻撃センス【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

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ラ・リーガ第32節、エルチェ対マジョルカが現地時間16日に行われ、3-0でホームチームが勝利している。日本代表MF久保建英は4試合連続のベンチスタート。後半頭からピッチに立った。またもベンチスタートになった理由、そしてそのパフォーマンスはどうだったのか。(文:小澤祐作)


久保建英はなぜベンチに?

久保建英
【写真:Getty Images】

 1-0の勝利を収めた前節アトレティコ・マドリード戦で、日本代表MF久保建英は途中出場ながら非凡なパフォーマンスを披露。ゴールに直接絡むことはなかったが、ハビエル・アギーレ監督からも評価されていた。

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 そうした前節のことを受け、迎えた16日のエルチェ戦では久保のスタメン起用に期待がかかっていた。ところが、発表された11人の中に日本人選手の名前はなし。これで久保は4試合連続のベンチスタートとなった。

 アギーレ監督はこの日も守備時5-4-1となるシステムを採用。しっかりとした守備で相手の攻撃を抑え、奪ったらヴェダト・ムリキに当て、そこからアマト・エンディアイエのスピードを活かして速攻を仕掛けるといった狙いを持っていた。12分には、さっそくその形からエルチェ陣内深くまで侵入している。

 つまりアギーレ監督の考えは、前半は失点をしないことがとにかく第一優先で、得点は奪えればラッキー程度。勝負は後半に入ってから仕掛けるというものだった。その中で非凡な攻撃センスを持つ久保は、均衡を崩すための切り札として、ベンチに置かれたのである。

 しかし、アギーレ監督のプランはそううまくいかなかった。マジョルカは後ろに人数こそ揃えてはいるが、かなり引きすぎてしまい、エルチェに簡単にゴール前への侵入を許してしまった。前節のアトレティコ戦で良いイメージを得たのは間違いないのだが、5-4-1が機能しているとは言い難かった。

 そして、マジョルカは攻守で曖昧になりながら42分に失点。ボックス内にあっという間に侵入され、最後はホアン・モヒカに強烈なシュートを浴びている。

 前半は絶対に0点で終えるべきだっただけに、あまりに痛い失点となった。実際に久保は試合後「良い形で耐えていたが、僕らの失点0という目標を台無しにした。違う形でプレーしなければならなくなり、それが試合に影響を与えた」とコメントを残している。

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