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セルティックで技を磨いた古橋亨梧。驚異的な成績で終えた1年目。絶対的エースの高度なテクニックと駆け引きとは?【分析コラム】

text by 舩木渉 photo by Getty Images

得点王争いに変動が…



 セルティックもマザーウェルも順位や来季の戦いの場所がほぼ決まり切った状況で迎えた試合ということで、残る焦点は個人タイトル争いくらい。勝った負けた以上に、個人としてどれだけの結果を残すかを競うようにセルティックの選手たちが躍動した。

 古橋は前半の2得点によって今季リーグ戦のゴール数を「12」に伸ばし、あと1点で得点ランキング首位に並ぶところまでたどり着く。

 しかし、さらに1点を追加して迎えた後半の62分で交代に。すると代わって入ったFWギオルゴス・ジャコマキスもチームメイトの活躍に触発されたか、大ハッスルで快勝に華を添えた。

 まずは68分、FWジョタのクロスはゴール前で相手DFにクリアされてしまうが、宙に浮いたボールをジャコマキスがバイシクルシュートで押し込みセルティックに5点目をもたらす。そして、このギリシャ代表FWは後半アディショナルタイムにも前田からのヘディングパスに詰めてゴールネットを揺らした。

 ジャコマキスはマザーウェル戦の2得点でリーグ戦でのゴール数を「13」に更新。途中出場ながら古橋を追い抜いて、得点ランキング首位だったロス・カウンティのFWレーガン・チャールズ=クックに並んだ。

 15日にも3試合が組まれており、まだ得点王争いを誰が制するかはわからない。ジャコマキスがポールポジションに躍り出たものの、リヴィングストンのFWブルース・アンダーソンとアバディーンのMFルイス・ファーガソンが11得点で追いかけている。

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