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久保建英 2年前

久保建英にとって厳しすぎる現実。マジョルカは残留に一歩前進も、個人の評価は下がるばかり【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 小澤祐作 photo by Getty Images

久保建英にとって厳しい現実。最終節で意地を…



 先述した通り、マジョルカはラージョ戦に勝利したことで降格圏を脱出している。最終節は勝利すれば自力で残留、引き分け以下でも18位カディスの結果次第では残留が決まることになる。

 一時は降格間違いなしとも思われたマジョルカがここまでの粘りを見せているのは素直にすごいことだが、久保個人にとっては厳しい現実になっていると言わざるを得ない。マジョルカはアギーレ体制になって3勝しているが、久保が先発していたのはその中の1試合のみ。スコアレスドローに終わったセビージャ戦も、日本人レフティーはベンチスタートだった。

 さらに、最後に先発したグラナダ戦で2-6と大敗を喫したのも印象が悪すぎる。圧倒的な成績を残せていればまた違ったかもしれないが、久保はここまでリーグ戦1得点のみ。途中起用でも納得するしかないというのが、なんとも厳しいところだ。チームは残留できれば成功かもしれないが、久保の評価は下がる一方である。

 セビージャ戦、ラージョ戦と結果が出たことで、運命の最終節オサスナ戦も恐らくアギーレ監督は同じメンバーを起用してくるだろう。来季へ繋げるためにも、久保には意地を示してほしいところだが…。

(文:小澤祐作)

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