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消えた逸材…。アーセナルで神童と呼ばれた5人の今。ガラスの天才、セスクの背中を追いかけた男も

シリーズ:かつての逸材は今 text by 編集部 photo by Getty Images

MF:フラン・メリダ(無所属/スペイン)

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【写真:Getty Images】


生年月日:1990年3月4日
在籍期間:2005年7月~2010年7月
アーセナル通算成績:17試合2得点2アシスト

 バルセロナのカンテラ(下部組織)からアーセナルへ、そしてプロデビュー。このキャリアを歩んだのはセスク・ファブレガスだけではない。3学年下のフラン・メリダも同じルートを歩んでいた。しかし、彼のキャリアはセスクとは違い、決して輝かしいとは言えないものとなってしまった。

 当時のアーセン・ヴェンゲル監督の評価は高かったが、厚い選手層の関係もあり、なかなか出場機会に恵まれず、契約延長のオファーを断って2009/10シーズン終了後にアーセナルを退団した。その後、所属したアトレティコ・マドリードでも結果を残すことができず、2013年からはアトレチコ・パラナエンセに所属し、スペイン人選手では珍しいブラジル・セリエAへと挑戦した。

 しかし、このブラジル移籍は失敗に。2014/15シーズンには当時3部のウエスカに加入し、再びスペインでキャリアを歩み始めた。その後所属したオサスナでラ・リーガ昇格と降格を経験。2021/22シーズンはラ・リーガに昇格したエスパニョールでプレーもわずか10試合の出場に留まり、シーズン終了後に退団した。かつてはセスクと同じようなキャリアを歩むことが期待された逸材も気づけば32歳。キャリアで最も多くの試合に出場したリーグがラ・リーガ2というのはグーナー(アーセナルサポーター)にとっても悲しいだろう。

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