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無駄遣いは? ミランの補強診断。過去5年の獲得選手を5段階でチェック。名門復活の主役と、置いてけぼりの男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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 チームを強くする手段の1つとして重要なのが「補強」である。その全ての補強が成功するに越したことはないのだが、チームの戦術にフィットする可能性が高いとされていた選手であっても失敗に終わるケースもある。今回はミランが2017/18シーズンから2021/22シーズンにかけての5シーズンで獲得した全選手の補強成功度をA~Eの5段階評価で評価する。※成績は8月1日時点、『transfermarkt』を参考。


A評価(チームを変えた補強)


【写真:Getty Images】

FW:ラファエル・レオン(ポルトガル代表)
生年月日:1999年6月10日
加入年:2019年夏
移籍金:2950万ユーロ(約40億円)
通算成績:95試合23得点18アシスト


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 2019年夏にリールから獲得。加入から2シーズンは決定力不足や集中を欠くプレーが目立ったが、2021/22シーズンは大ブレーク。個人技で違いをつくり、優勝したチームをけん引し、リーグ最優秀選手賞を受賞した。

DF:テオ・エルナンデス(フランス代表)
生年月日:1997年10月6日
加入年:2019年夏
移籍金:2150万ユーロ(約29億円)
通算成績:98試合18得点17アシスト

 2019年夏にレアル・マドリードから獲得。それ以来、左サイドはミランのストロングポイントになり、チームが不振のときも自身の価値を高め続けた。2021/22シオーズンはラファエル・レオンと強力な左サイドを形成。セリエA制覇に貢献した。

FW:ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン)
生年月日:1981年10月3日
加入年:2020年冬
移籍金:フリー
通算成績:60試合33得点10アシスト(2020年冬以降)

 2020年冬にフリーで加入。ミランを一変させた主役。シーズン途中の加入ながら2019/20後半戦だけで10ゴール5アシストを記録。プレーだけでなく、若手主体のミランのメンタルを大きく変えた一人としてピオリ監督も絶賛している。

GK:マイク・メニャン(フランス代表)
生年月日:1995年11月28日
加入年:2021年夏
移籍金:1440万ユーロ(約20億円)
通算成績:32試合21失点

 2021年夏にリールから獲得。PSGへ移籍したドンナルンマの後釜として迎えたが、期待以上の働きを見せた。ケガで離脱した時期を除いて守護神に君臨。正確なフィードで攻撃の起点にもなり、2021/22シーズンのリーグ最優秀GKに。

DF:シモン・ケアー(デンマーク代表)
生年月日:1989年3月26日
加入年:2020年冬
移籍金:368万ユーロ(約5億円)
通算成績:54試合0得点2アシスト

 2020年冬にアタランタから加入。イブラヒモビッチとともに、能力だけでなく精神的支柱となり、復権の立役者の一人に。アタランタではベンチだったが、ミランでは抜群の安定感を見せた。2021/22シーズンは12月に負傷してシーズンを棒に振った。

MF:サンドロ・トナーリ(イタリア代表)
生年月日:2000年5月8日
加入年:2020年夏
移籍金:1690万ユーロ(約23億円)
通算成績:61試合5得点3アシスト

 2020年夏にインテルとの争奪戦の末に加入。1年目はそれほどインパクトを残せずフランク・ケシエの陰に隠れたが、完全移籍となった2年目にブレーク。チームの主軸に成長した。今後の成長にさらなる期待が集まる。

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