フットボールチャンネル

俺たちを忘れるな!レアル・マドリード、21世紀“影のベストイレブン”。ドイツが生んだチャンスメーカーに“銀河系軍団”を支えたフランス代表MFも

シリーズ:21世紀影のベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

FW紹介


【写真:Getty Images】


デビッド・ベッカム(元イングランド代表)
生年月日:1975年5月2日
在籍期間:2003年7月~2007年7月
クラブ通算成績:159試合20得点51アシスト

 マンチェスター・ユナイテッドの下部組織で育ち、トップチーム昇格後はアレックス・ファーガソン監督からの信頼も獲得し、数々のタイトルをチームにもたらした。2003年夏にレアル・マドリードに加入すると、持ち前のキック精度から味方のゴールを数多く演出。そして、自らもFKやエリア外から得点を挙げることも多く、世界最高のキック精度を持つ選手との呼び声も高かった。

 加入初年度からレギュラーとして常に名を連ねていたベッカムだったが、06/07シーズンにファビオ・カペッロ監督の就任を機に、ロビーニョやホセ・アントニオ・レジェスの控えに回ることが多くなった。レアルでの最後のシーズンは出場時間に恵まれなかったが、在籍4年間で公式戦通算159試合で20得点51試合と見事な記録を残している。同選手がレアルで見せた数々の芸術的なアシストや、FKから挙げた得点は後世に語り継がれていくだろう。


【写真:Getty Images】

カリム・ベンゼマ(フランス代表)
生年月日:1987年12月19日
在籍期間:2009年7月~
クラブ通算成績:607試合324得点160アシスト

 母国フランスのリヨンでプロデビューを飾り、リーグ戦4連覇に貢献。その活躍が認められ、2009年夏にレアル・マドリードへと完全移籍を果たす。加入後はクリスティアーノ・ロナウド、ガレス・ベイルと共に最強のトリオを形成し、ゴールを量産。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では史上初のラ・デシマ(10度目のCL制覇)にも大きく貢献し、頼れるCFとして絶対的な地位を築いた。

 “BCCトリオ”の時には、チャンスやスペースを作り出すことなど、黒子的な役割に徹することが多かったが、C・ロナウドが退団した2018年以降は超一流のストライカーへと進化した。昨季は公式戦46試合で44得点15アシストと大活躍を見せ、同選手がチームに与えた影響は非常に大きく、2022年バロンドールの最有力選手ともされている。レアルにはこれまでロナウドやラウール・ゴンザレスなど、数多くのストライカーが在籍したが、クラブ史上最高の9番の1人であることには間違いない。


【写真:Getty Images】

ガレス・ベイル(ウェールズ代表)
生年月日:1989年7月16日
在籍期間:2013年9月~2022年7月
クラブ通算成績:258試合106得点67アシスト

 当時のクラブ史上最高額の移籍金1億100万ユーロ(約121億円)でレアル・マドリードに加入。圧倒的なスピードや跳躍力など、身体能力は世界最高峰のレベルを誇り、“BBCトリオ”の一角として得点を積み重ねていった。その身体能力の高さは大舞台でも発揮。17/18UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝では豪快なオーバヘッドでゴールを決め、途中出場ながら圧倒的な存在感を見せた。

 しかし、レアル加入後はトッテナム時代にほとんどなかった負傷に苦しめられ、欠場を余儀なくされるように。怪我から回復しても、ジネディーヌ・ジダン監督との関係が良くなかったことから出場時間を確保できず、20/21シーズンには古巣トッテナムに期限付き移籍した。レアル復帰後も負傷に悩まされ、結局21/22シーズン限りでクラブを退団することとなった。度重なる怪我に泣かされ、出場試合数を伸ばすことはできなかったが、ベイルの存在なしでは数多くのタイトル獲得を達成することはなかっただろう。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top