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俺たちを忘れるな!レアル・マドリード、21世紀“影のベストイレブン”。ドイツが生んだチャンスメーカーに“銀河系軍団”を支えたフランス代表MFも

シリーズ:21世紀影のベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

MF紹介


【写真:Getty Images】


クロード・マケレレ(元フランス代表)
生年月日:1973年2月18日
在籍期間:2000年7月~2003年8月
クラブ通算成績:143試合2得点7アシスト

 母国フランスの名門マルセイユやスペイン1部リーグのセルタを経て、2000年7月に移籍金2000万ユーロ(約24億円)でレアル・マドリードに加入した。ジネディーヌ・ジダンやルイス・フィーゴなどのスター選手らが揃う中、豊富な運動量を活かしたハードワークでピッチ上を縦横無尽に走り回り、豪華な攻撃陣を支え続けた。在籍2年目にはクラブ9度目となるUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝に大きく貢献し、中盤に必要不可欠な存在となっていた。

 しかし、クラブ側がマケレレの仕事に敬意を払わなかったことを理由に、02/03シーズン限りでクラブを退団することを決意。その後レアルは、03/04シーズンから3年間連続無冠に終わった。レアルが低迷期に入ることなったのは、最終ラインの要であったフェルナンド・イエロや、フェルナンド・モリエンテスの退団の同様に、マケレレがクラブを去ったことも大きく影響していたことは間違いない。同選手の存在なしでは“銀河系軍団”が成立することはなかっただろう。


【写真:Getty Images】

メスト・エジル(元ドイツ代表)
生年月日:1988年10月15日
在籍期間:2010年8月~2013年9月
クラブ通算成績:159試合27得点80アシスト

 シャルケを経て、2008年1月に加入したブレーメンで国内カップ制覇に貢献し、2010年FIFAワールドカップでは見事なパフォーマンスを見せ、複数のクラブから注目を集めた。そして、2010年8月にレアル・マドリードに完全移籍を果たす。決定機を作り出す能力は世界トップクラスを誇り、レアル加入後はカリム・ベンゼマやクリスティアーノ・ロナウドらFW陣のゴールを幾度となくお膳立てした。

 在籍した3シーズン全てでリーグ戦2桁アシストを記録しており、レアルでは公式戦158試合で79アシストという見事な数字を記録している。絶対的な地位を確立したエジルだったが、自身の代理人を務めていた父親とクラブの関係性が悪化したことで、クラブは同選手の売却を決意。エジルに厚い信頼を置いていたC・ロナウドはエジルを放出したクラブに不満を見せた。クラブ史上最高の点取り屋もが認めたその実力はまさに本物だった。


【写真:Getty Images】

トニ・クロース(元ドイツ代表)
生年月日:1990年1月4日
在籍期間:2014年7月~
クラブ通算成績:367試合25得点83アシスト

 バイエルン・ミュンヘンでタイトルを総なめしたトニ・クロースは、2014年夏にレアル・マドリードへと渡った。加入初年度から公式戦54試合に出場し、在籍2年目からはルカ・モドリッチ、カゼミーロと最強の中盤を形成。長短のパスを巧みに使い分け、ゲームにリズムを与えることから“レアルの心臓”とも呼ばれている。キック精度の高さは世界でもトップレベルを誇り、エリア外から相手GKの届かない位置にシュートを叩き込むことも決して珍しくはない。

 32歳とベテランの域に入ったクロースだが、フィジカル面やスキル面での衰えは全く見受けられず、むしろ年々そのスキルには磨きがかかっている。これまで通算公式戦366試合に出場し、在籍8年間で18個のタイトルを獲得をするなど、チームが国際舞台で活躍する上では欠かせない存在となっている。クラブとの契約は来年6月末までとなっているが、“エル・ブランコ”の一員として更なる躍進にぜひとも期待したい。

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