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カタールW杯の切り札!? 苦しむスペイン代表の秘密兵器候補5人。最恐CBに覚醒した天才も

シリーズ:W杯の秘密兵器候補 text by 編集部 photo by Getty Images

FW:ジェラール・デウロフェウ(ウディネーゼ/イタリア)


【写真:Getty Images】


生年月日:1994年3月13日
スペイン代表通算成績:4試合1得点2アシスト

 ジェラール・デウロフェウは17歳の若さでバルセロナのトップチームデビューを果たし、スペインU-21代表では出場数、得点数ともに史上最多のスタッツを叩き出すなど、若くして「天才」と謳われた。しかし、これまでのキャリアで計6クラブを渡り歩くなど、一つのクラブで安定した結果を残せずにいた。

 そんなデウロフェウの転機となったのが2019/20シーズンのワトフォードのチャンピオンシップ(イングランド2部)降格、それに伴う同じポッツォ・ファミリーがオーナーを務めるウディネーゼへの移籍だ。ACミランに在籍していた2016/17シーズン後半以来のセリエA復帰となった天才は、その才能をイタリアの地で遺憾なく発揮。メインポジションのウイングだけでなく、セカンドトップ的なポジションで起用されるなどプレーの幅を広げて、昨季はキャリアハイの13得点5アシストを記録した。

 今季も開幕8試合で6アシストと圧巻のチャンスクリエイト能力を見せつけており、ローマやインテルを撃破して快進撃を続けるウディネーゼの顔として活躍を続けている。現在のスペイン代表の前線にはフェラン・トーレスやパブロ・サラビアら所属クラブでの序列が低い選手がレギュラーとして定着しているが、両者はともに9月の代表戦でドリブルから全く局面を打開できないなど精彩を欠いた。そういった背景から現時点でレギュラーを確約されているウインガーは誰もおらず、セリエAで異彩を放つドリブラーにも2017年以来のスペイン代表招集のチャンスがあるかもしれない。

【了】

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