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【オーストラリア代表 カタールW杯無料選手名鑑】基本フォーメーション&招集メンバー全選手紹介

シリーズ:カタールW杯選手名鑑 text by photo by Getty Images

MF


【写真:Getty Images】



キアヌ・バッカス(背番号26)
生年月日:1998年6月7日(24歳)
所属クラブ:セント・ミレン(スコットランド)
22/23リーグ戦成績:13試合出場/2得点0アシスト
代表通算成績:1試合出場/0得点0アシスト

 南アフリカ生まれのセントラルMFは、今年9月にオーストラリア代表初招集。ニュージーランド代表との2連戦で1戦目はベンチ外だったが、2戦目の終盤から出場してA代表デビューを飾った。そして、たった7分間のプレーでカタールワールドカップ出場メンバーに滑り込んだ。Aリーグでは100試合以上の出場歴を持っており、中盤の底でのボール奪取からスムーズに攻撃へ繋げられる国内屈指の実力者。ミドルシュートやヘディングでの得点力も秘めており、今夏加入したセント・ミレンではすでに2得点。グラハム・アーノルド監督の秘密兵器はワールドカップ本番でもサプライズを起こすか。7歳上の兄キアリンはU-20オーストラリア代表歴を持つ同じセントラルMFで、2018年までウェスタンシドニー・ワンダラーズで共にプレーした。兄弟揃ってピッチに立って戦った経験もある。

キャメロン・デブリン(背番号17)
生年月日:1998年6月7日(24歳)
所属クラブ:ハーツ(スコットランド)
22/23リーグ戦成績:9試合出場/0得点3アシスト
代表通算成績:1試合出場/0得点0アシスト

 シドニー近郊に本拠地を置くサザーランド・シャークスというセミプロクラブの下部組織で育ち、ウェスタンシドニー・ワンダラーズの2軍などを経て、シドニーFCでAリーグデビューを果たした叩き上げ。昨年6月にニューカッスル・ジェッツと2年契約を締結したが、そこで公式戦に1試合も出場することなく約2ヶ月後にスコットランドへと引き抜かれるなど、この1年で評価が一気に高まった。今年9月にA代表から初招集を受け、1試合27分間のプレーのみでワールドカップ出場メンバーに大抜てき。豊富な運動量と献身性で中盤を支える縁の下の力持ちだ。

アイディン・フルスティッチ(背番号10)
生年月日:1996年7月5日(26歳)
所属クラブ:エラス・ヴェローナ(イタリア)
22/23リーグ戦成績:5試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:20試合出場/3得点4アシスト

 ボスニア・ヘルツェゴヴィナにルーツを持つ攻撃的MFには、貴重な“一発”がある。カタールワールドカップのアジア最終予選、アウェイの日本代表戦で決めた左足直接フリーキックが何よりの証拠だ。アイントラハト・フランクフルトでは出番に恵まれず、今夏からイタリアに活躍の場を移した。ただ、大会直前まで負傷離脱が見込まれており、どこまでコンディションを取り戻せるかは気になるところ。精度の高い左足から繰り出されるシュートやラストパスは、オーストラリア代表の攻撃に不可欠だ。

ジャクソン・アーヴァイン
生年月日:1993年3月7日(29歳)
所属クラブ:ザンクト・パウリ(ドイツ)
22/23リーグ戦成績:15試合出場/3得点0アシスト
代表通算成績:48試合出場/6得点8アシスト

 父がスコットランド生まれでU-19スコットランド代表歴も持つセントラルMFは、出生国のオーストラリア代表で中盤の柱になった。惜しみないハードワークで中盤のバランスを司り、相方を攻撃に専念させられる。そして、機を見た攻め上がりから随所に得点力も発揮する。ザンクト・パウリでは在籍2年目の外国籍選手ながらチームキャプテンを任されているなど、リーダーシップも特筆に値する。後ろで束ねた長髪がトレードマークのため、ピッチ上で非常に見つけやすい。

ライリー・マッグリー(背番号14)
生年月日:1998年11月2日(24歳)
所属クラブ:ミドルスブラ(イングランド)
22/23リーグ戦成績:20試合出場/2得点0アシスト
代表通算成績:11試合出場/1得点2アシスト

 若くしてクラブ・ブルージュの目に留まって引き抜かれたが、ベルギーでは一度もプレーすることなく、Aリーグクラブへのレンタルを繰り返した。その後、プロデビューを果たした古巣アデレード・ユナイテッドでブレイクを遂げ、今度は保有権がアメリカへ渡る。しかし、MLS参戦前のシャーロットFCではプレーせず、バーミンガムへ貸し出されてからは、イングランドで着実に実績を積み上げてきた。今年1月には、セルティックを率いるアンジェ・ポステコグルー監督からの誘いを断ってミドルスブラへ完全移籍している。不思議なキャリアを歩んできたテクニシャンは、2018年にスコーピオンキックでゴールを決めてFIFAプスカシュ賞の候補に選ばれたことも。

アーロン・ムーイ(背番号13)
生年月日:1990年9月15日(32歳)
所属クラブ:セルティック(スコットランド)
22/23リーグ戦成績:12試合出場/0得点3アシスト
代表通算成績:53試合出場/7得点14アシスト

 長くイングランドでプレーしていた司令塔は、コロナ禍の中国へ移籍して苦しんだ。しかし、今夏のセルティック移籍によって輝きを取り戻しつつある。ウェスタンシドニー・ワンダラーズに所属していた若手時代には小野伸二から学び、広い視野と高いキープ力で相手のプレスをいなしながら、急所にキラーパスを打ち込むプレースタイルを確立した。身体能力はさほど高くなく、強度の高い展開は不向きと思われがちだが、アンジェ・ポステコグルー監督のもとでその課題も克服中。オランダにルーツを持つオーストラリア代表の中盤のキーマンは、自身2度目のワールドカップに挑む。

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