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【アメリカ合衆国代表 カタールW杯無料選手名鑑】基本フォーメーション&招集メンバー全選手紹介

シリーズ:カタールW杯選手名鑑 text by 編集部 photo by Getty Images

フォーメーション



 前回のロシア大会では8大会連続での出場を逃してしまい、世代交代を迫る声が大きくなった。18年12月に就任したグレッグ・バーホルター監督は、積極的に若手選手を起用してチームの改革に着手した。

 実際に本大会に臨む最終メンバーには23歳以下の選手が9人も名を連ねており、その中にはティーンエイジャーが2人もいる。だからと言って、経験を積ませることを目的とするようなメンバーではなく、しっかりと結果を残せるメンバーと自負している。

 フォーメーションは4-3-3を多用している。状況によって中盤の底に据える枚数を変えるが、基本的にはタイラー・アダムスがひとりでそのタスクを担う。

 最終ラインはウォーカー・ジマーマン、アーロン・ロングといった高さと強さを兼ね備えた対人に強い選手をCBに配置して、堅固な守備網を敷く。そして、前線からの効果的なプレッシングでその網に引っ掛けて、マイボールにした後は早めに前線へと展開する狙いを持っている。

 3トップにはスピードやドリブルで抜け出せる選手を並べ、時間をかけずにゴールへ運ぶことを優先する。ボールポゼッションを確立したときは中盤の3人も積極的に攻め上がり、急所へのパスや中距離砲などで厚みのある攻撃をしかける。

 最大のストロングはプリシッチらウイング陣で、単騎でも相手の守備を切り裂く力がある。速攻の状況でも遅攻の状況でも攻撃の中心としてそこを経由してゴールに向かうことになる。

 ただ、後方の選手らのビルドアップ能力は決して高くはなく、ボールがつながらなく前線が孤立してしまうこともある。相手がハイプレスに長けている場合は、割り切って前線へロングボールを送ることも視野に入れている。それでも何とかできるだけのポテンシャルを秘めた選手が前線にはそろっている。

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