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【サウジアラビア代表 カタールW杯無料選手名鑑】基本フォーメーション&招集メンバー全選手紹介

シリーズ:カタールW杯選手名鑑 text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】



アブドゥラー・マドゥ(背番号3)
生年月日:1993年7月15日(29歳)
所属クラブ:アル・ナスル
2022リーグ戦成績:6試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:15試合出場/0得点0アシスト

 鋼の肉体で最終ラインに君臨するファイター型センターバックだ。プロ入りからアル・ナスル一筋で、空中戦に圧倒的な強さを発揮し、左利きという強みも持つ。カタールワールドカップのアジア最終予選後半は代表から遠ざかったが、わずかなチャンスを生かして本大会出場を叶えた。アブドゥラー・アル・アムリとアリ・アル・ブライヒに次ぐ3番手としてベンチに控える。

アブドゥレラー・アル・アムリ(背番号4)
生年月日:1997年1月15日(25歳)
所属クラブ:アル・ナスル
2022リーグ戦成績:8試合出場/0得点1アシスト
代表通算成績:20試合出場/1得点0アシスト

 カタールワールドカップのアジア最終予選で一気に台頭し、レギュラークラスまで上り詰めた。2021年の東京五輪でもU-24代表の主軸を担った。センターバックとしては小柄だが機動力に長け、対人に強い他のセンターバックの選手たちと抜群の補完性を発揮する。アル・ナスルでは右サイドバックとして起用される試合も多く、キャプテンマークを託されることも。次世代のディフェンスリーダー候補だ。

アリ・アル・ブライヒ(背番号5)
生年月日:1989年11月21日(32歳)
所属クラブ:アル・ヒラル
2022リーグ戦成績:8試合出場/1得点0アシスト
代表通算成績:37試合出場/0得点1アシスト

 前回大会の開幕1ヶ月前にA代表デビューを飾り、そのまま本大会メンバーに滑り込んで1試合に出場した。長身ではないが空中戦を全く苦にせず、全身を使ったアグレッシブなディフェンスでゴール前に壁を築く。サウジアラビアリーグで強力な外国籍選手と渡り合い、所属クラブの練習でも規格外のストライカーたちと毎日しのぎを削ってきたことがプレースタイルの確立につながった。ベテランと言える年齢になっても衰えは一切見られない。

ハサン・タンバクティ(背番号17)
生年月日:1999年2月9日(23歳)
所属クラブ:アル・シャバーブ
2022リーグ戦成績:8試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:19試合出場/0得点0アシスト

 各世代別代表で主軸を担ってきたエリートで、U-20とU-23世代でアジアチャンピオンも経験している。センターバックとしてはプレーエリアが広く、最終ラインの背後にできるスペースのケアが得意。カタールワールドカップアジア最終予選では、最後のオーストラリア代表戦のみに出場し、無失点に抑える活躍でサウジアラビア代表を2大会連続の本大会出場権獲得に貢献した。

サウード・アブドゥルハミド(背番号12)
生年月日:1999年7月18日(23歳)
所属クラブ:アル・ヒラル
2022リーグ戦成績:8試合出場/0得点2アシスト
代表通算成績:23試合出場/1得点1アシスト

 クラブでは代表の先輩モハメド・アル・ブライクから完全に定位置を奪い取り、2021年12月に行われたFIFAアラブカップ以降はサウジアラビア代表でも右サイドバックのレギュラーに定着している。U-19とU-23世代でアジアNo.1になり、東京五輪にも出場するなど国際経験は豊富。サイドバックのみならず、ボランチ起用にも応えられる幅の広さは貴重だ。

スルタン・アル・ガンナム(背番号2)
生年月日:1994年5月6日(28歳)
所属クラブ:アル・ナスル
2022リーグ戦成績:5試合出場/1得点0アシスト
代表通算成績:24試合出場/0得点3アシスト

 粘り強い対応で1対1を制し、攻めに出れば豪快なオーバーラップから高精度のクロスをゴール前に送る右サイドの番人。若いサウード・アブドゥルハミドの突き上げもあり右サイドバックの3番手だが、堅実なプレースタイルで確かな地位を築く。現所属のアル・ナスルに移籍するまではアル・ファイサリーという小クラブで地道に実績を積み重ねてきた、サウジアラビアでは珍しいキャリアの持ち主。

モハメド・アル・ブライク(背番号6)
生年月日:1992年9月15日(30歳)
所属クラブ:アル・ヒラル
2022リーグ戦成績:3試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:40試合出場/1得点2アシスト

 2018年のロシアワールドカップ当時は不動のレギュラーだったが、この1年で存在感が希薄になってきている。アル・ヒラルでも代表でもサウード・アブドゥルハミドの突き上げを受けて定位置を失った。いまだに国内屈指の実力者ではあるが、特に守備面でパフォーマンスが下り坂なのは確かだ。カタールワールドカップ直前のテストマッチでは再び出場機会を増やしているが、本番で捲土重来なるだろうか。

ヤセル・アル・シャハラニ(背番号13)
生年月日:1992年5月25日(30歳)
所属クラブ:アル・ヒラル
2022リーグ戦成績:2試合出場/0得点1アシスト
代表通算成績:72試合出場/2得点アシスト

 “サウジのマルセロ”は、かつてほど絶対的な存在ではなくなった。積極的な攻撃参加は魅力だが、年齢を重ねても守備面の拙さが消えず、近年は運動量の低下が見過ごせなくなってきている。アル・ヒラルでナセル・アル・ドウサリにポジションを奪われており、サウジアラビア代表でも近い将来に所属クラブと同じ世代交代が起こりそう。自身2度目のワールドカップで健在ぶりを示し、下り坂という評価を覆せるだろうか。

ナセル・アル・ドサリ(背番号24)
生年月日:1998年12月19日(23歳)
所属クラブ:アル・ヒラル
2022リーグ戦成績:7試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:10試合出場/0得点0アシスト

 ウィングも務まる攻撃力を備えた左サイドバックだ。サウジアラビア代表でも所属クラブでも中盤で起用されることがあり、正確なキックでゲームを作る力を買われている。2021年11月に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝の浦項スティーラース戦では、大会史上最速の開始16秒でゴールを決め、それが決勝点に。23歳にして国内リーグで4度、ACLで2度の優勝を経験している。

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