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【サウジアラビア代表 カタールW杯無料選手名鑑】基本フォーメーション&招集メンバー全選手紹介

シリーズ:カタールW杯選手名鑑 text by 編集部 photo by Getty Images

MF


【写真:Getty Images】



サルマン・アル・ファラジ(背番号7)
生年月日:1989年8月1日(33歳)
所属クラブ:アル・ヒラル
2022リーグ戦成績:3試合出場/0得点1アシスト
代表通算成績:70試合出場/8得点2アシスト

 サウジアラビア代表のキャプテンにして、チームの絶対的支柱だ。圧倒的なパスセンスでゲームメイクからチャンスメイクまで中盤の全権を握る。4-2-3-1ならトップ下、4-1-4-1ならインサイドハーフが定位置。33歳とベテランになったが、もともと身体能力に頼るプレースタイルではないため、衰えはない。自身2度目のワールドカップで母国を決勝トーナメントに導けるか。

アブドゥレラー・アル・マルキ(背番号8)
生年月日:1994年10月11日(28歳)
所属クラブ:アル・ヒラル
2022リーグ戦成績:0試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:27試合出場/0得点1アシスト

 今年1月の日本代表戦でひざに大怪我を負い、ワールドカップ出場が危ぶまれたが、何とか間に合った。所属クラブでは1試合も出場できなかったものの、10月末から代表のテストマッチ4試合に先発しており、コンディションは問題なさそうだ。中盤のゲームメイクを司る、チームに欠かすことのできない存在だ。

モハメド・カンノ(背番号23)
生年月日:1994年9月22日(28歳)
所属クラブ:アル・ヒラル
2022リーグ戦成績:0試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:38試合出場/1得点1アシスト

 今夏アル・ヒラルと契約を延長した際、他クラブへの移籍合意を反故にしていたことが判明。それによって二重契約問題が生じ、国内リーグでは長期の出場停止処分を課されている。所属クラブで今季一度も公式戦のピッチに立てずとも、サウジアラビア代表では中盤に不可欠な司令塔だ。長身を生かしたヘディングの強さも魅力で、ディフェンスライン前の防壁にも、セットプレー時のターゲットにもなれる。

アブドゥラー・オタイフ(背番号14)
生年月日:1992年8月3日(30歳)
所属クラブ:アル・ヒラル
2022リーグ戦成績:3試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:45試合出場/1得点2アシスト

 前回大会当時は不動の主力だったが、年々存在感が薄くなり、2021年以降はサウジアラビア代表で7試合しか出場していない。カタールワールドカップアジア最終予選では1試合18分間しか出番をもらえなかった。所属クラブでもチャンスの限られる状況が続く中で、2大会連続のワールドカップ出場メンバー入り。本来の輝きを取り戻せていれば、中盤の底から長短織り交ぜたパスさばきでゲームを支配できるポテンシャルの持ち主。

アリ・アル・ハッサン(背番号15)
生年月日:1997年3月4日(25歳)
所属クラブ:アル・ナスル
2022リーグ戦成績:5試合出場/0得点1アシスト
代表通算成績:13試合出場/1得点0アシスト

 途中出場が中心になっているが、2021年からサウジアラビア代表に定着したセントラルMF。攻守の切り替えをサボらず、チームのために汗をかける勤勉さでクローザー役を担うか。所属するアル・ナスルでは元ブラジル代表のルイス・グスタボとコンビを組み、守備の名手からそのノウハウを吸収する。

リヤド・シャラヒリ(背番号26)
生年月日:1993年4月28日(29歳)
所属クラブ:アブハ
2022リーグ戦成績:8試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:5試合出場/0得点0アシスト

 名門アル・ナスルの下部組織出身だが、そこでは芽が出ず放出されてしまった。しかし、アル・ファティフ、アル・ターイ、アル・ファイサリー、アブハと小クラブを渡り歩いてA代表まで上り詰めた苦労人。今年9月にサウジアラビア代表デビューを飾り、ワールドカップ出場メンバーに滑り込んだ。技術的に目立った特徴はないが、頑強な肉体を生かして中盤でフィルター役になれる。185センチの長身を生かした空中戦でも存在感を発揮する。

サレム・アル・ドサリ(背番号10)
生年月日:1991年8月19日(31歳)
所属クラブ:アル・ヒラル
2022リーグ戦成績:4試合出場/0得点1アシスト
代表通算成績:71試合出場/17得点3アシスト

 前回大会のグループステージ最終戦、後半アディショナルタイムにエジプト代表から劇的な決勝点を奪ってチームを初勝利に導いた。圧倒的な加速を駆使して直線的に仕掛けるドリブル、鋭角なカットインからのシュート、味方のクロスにワンタッチで合わせるゴール前の動きなど多くの武器を持つ、サウジアラビア代表の崩しのキーマンだ。カタールワールドカップ前のテストマッチでもキレのあるプレーを披露し、好調を維持している。

サミ・アル・ナジェイ(背番号16)
生年月日:1997年2月7日(25歳)
所属クラブ:アル・ナスル
2022リーグ戦成績:8試合出場/3得点3アシスト
代表通算成績:17試合出場/2得点0アシスト

 屈強なフィジカルを生かして豪快に前線ヘ飛び出していく2列目のアタッカーで、中央もサイドも難なくこなす。今季は所属クラブで決定的な活躍を連発し、サウジアラビア代表での出場機会も増やしている。今大会のメンバーにはアル・ナスルのチームメイトが多く、クラブでの好調や連携を代表にも持ち込めれば、カタールの地でラッキーボーイになれる可能性も。

ナワフ・アル・アベド(背番号18)
生年月日:1990年1月26日(32歳)
所属クラブ:アル・シャバーブ
2022リーグ戦成績:6試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:55試合出場/8得点7アシスト

 ファハド・アル・ムワラッドに代わり、大会直前に追加招集された。所属するアル・シャバーブの前線には外国籍選手がひしめき、スーパーサブ的に起用されることがほとんど。その役割はサウジアラビアでも同様だ。守備スキルの不足が、先発起用が増えない理由の1つ。それでもワールドカップ出場メンバーに選ばれたのは、抜群の機動力で中盤をかき回すことができる切り札にぴったりな特徴を持っているから。本大会でも途中起用がメインになるだろう。

ハッタン・バヘブリ(背番号19)
生年月日:1992年7月16日(30歳)
所属クラブ:アル・シャバーブ
2022リーグ戦成績:8試合出場/1得点3アシスト
代表通算成績:41試合出場/4得点3アシスト

 ドーピング違反で長期活動停止処分を課されたファハド・アル・ムワラッドがワールドカップを欠場することに。それによって崩しのカギを握る存在になるかもしれない。所属クラブでは外国籍アタッカーたちに阻まれて先発の機会が限られる状況だが、少ない出場時間の中で貴重なアシストを連発している。右サイドを起点にテクニカルなドリブルでボールを前進させ、クロスやスルーパスで味方のフィニッシュをお膳立てするチャンスメイクのスペシャリストだ。

アブドゥルラフマン・アル・アブード(背番号20)
生年月日:1995年6月1日(27歳)
所属クラブ:アル・イティハド
2022リーグ戦成績:7試合出場/0得点1アシスト
代表通算成績:3試合出場/0得点0アシスト

 昨年10月にサウジアラビア代表デビューを飾ったものの、その後はほとんど出番のないままワールドカップ出場メンバーに選ばれた。アル・イティファク時代は目立った数字を残せていない凡なアタッカーだったが、アル・イティハド移籍を機にゴールもアシストも増加。右ウィングのほか、左ウィングや右サイドバックで起用されることもある。爆発的なスピードで縦に抜け出すプレーを得意とする。

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