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クロアチア代表、アルゼンチン代表戦予想スタメン全選手紹介&フォーメーション【W杯準決勝】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF


【写真:Getty Images】


DMF:マルセロ・ブロゾビッチ(背番号11)
生年月日:1992年11月16日
所属クラブ:インテル(イタリア)
代表通算成績:82試合7得点8アシスト
カタールW杯成績:5試合0得点0アシスト

 長くクロアチア代表で主力を張る世界屈指のMFだ。味方からボールを引き出しては正確かつリズムよくパスを捌ける選手で、体の線は細いながらボールキープ力も抜群。詰まった際にはドリブルで持ち運んで相手を動かしスペースを生み出すなど、ゲームメイク能力の高さはピカイチだ。この男がいるのといないのとでは、中盤のクオリティーに大きな差が生まれると言っていいだろう。

 そしてなんと言っても忘れてはならないのが、その運動量と走力だ。ピッチを縦横無尽に駆け回り、常に良いポジショニングを取って攻守で味方のサポートに回るなど、とにかく動きを止めない。ラウンド16の日本代表戦では120分間出場し、16.7kmという驚異の走行距離を記録。自身の持つワールドカップ走行距離記録を更新した。準決勝でも、走りに走りまくってくれるだろう。


【写真:Getty Images】

CMF:ルカ・モドリッチ(背番号10)
生年月日:1985年9月9日
所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
代表通算成績:160試合23得点25アシスト
カタールW杯成績:5試合0得点0アシスト

 クロアチア代表の歴代最多出場記録を更新し続ける言わずと知れた世界最高のMFだ。カタールワールドカップではここまで5試合に出場し、0得点0アシストとなっているが、数字には表れにくい部分での貢献度は相変わらず絶大。プレーだけでなく、精神的支柱としてもチームにもたらしているものは大きく、その逞しい背中で後輩たちを牽引し、母国をベスト4へと導いてきた。

 今年で37歳とサッカー界では大ベテランの域にいるが、衰えなどというものは一切感じられない。ラウンド16の日本代表戦、そして準々決勝のブラジル代表戦はいずれもPK戦までもつれ込む激闘となったが、最後まで足を攣るといった素振りを見せることなく、むしろ誰よりも元気よく動き回っていた。疲れも衰えも知らない10番が、アルゼンチン代表の前にも立ちはだかる。


【写真:Getty Images】

CMF:マテオ・コバチッチ(背番号8)
生年月日:1994年5月6日
所属クラブ:チェルシー(イングランド)
代表通算成績:89試合3得点8アシスト
カタールW杯成績:5試合0得点0アシスト

 ルカ・モドリッチ、マルセロ・ブロゾビッチと共にハイクオリティーな中盤を形成する28歳のMF。準優勝を果たした前回のロシアワールドカップではイバン・ラキティッチの存在もあり、主にベンチスタートだったが、今回のカタールW杯ではここまで全試合でスタメン起用されている。アルゼンチン代表戦でもコンディションに問題がない限り、先発入りを果たすだろう。

 止める・蹴るの基本技術が高く、20代前半まで見られたプレーのムラっ気も今ではあまり目立たなくなった。とくに非凡なフィジカルを生かしたドリブルでの推進力は凄まじく、攻撃が停滞していたとしても1人で局面を打開してしまうことが珍しくない。アルゼンチン代表の守備はアグレッシブかつタフだが、そうした相手に対しても自身の持ち味を発揮できるかどうか注目だ。

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