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レアル・マドリード史上最強! 伝説の英雄5人。ジダン、C・ロナウド…クラブに名を刻んだ男たち

シリーズ:伝説の英雄5人 text by 編集部 photo by Getty Images

MF:ルカ・モドリッチ(クロアチア代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1985年9月9日
在籍期間:2012年8月~
通算成績:454試合36得点74アシスト ※12月25日時点
主な獲得タイトル:ラ・リーガ(3回)、UEFAチャンピオンズリーグ(5回)、コパ・デル・レイ(1回)、スーペルコパ(4回)、UEFAスーパーカップ(4回)、FIFAクラブワールドカップ(4回)

 母国クロアチアの名門ディナモ・ザグレブでプロデビューし、その後トッテナムで世界的MFへの仲間入りを果たしたルカ・モドリッチは、2012年にレアル・マドリードへとやって来た。しかし、最初から順風満帆だったわけではなく、1年目のシーズンは意外にも厳しい評価だった。事実、スペイン紙『マルカ』による読者投票で、モドリッチは「2012/13シーズン最悪の補強」に選ばれている。出場機会は多かったが、プレースタイルがチームにマッチしていないと判断されたようだ。

 しかし、クロアチア人MFは2年目以降、自らの力で「最悪の補強」が見当違いだったことを証明している。卓越したテクニックを武器に攻撃のリズムを生み出し続け、小さな身体に搭載された無尽蔵のスタミナを駆使し攻守においてハードワークを徹底。トニ・クロース、カゼミーロと共に中盤の絶対的存在に君臨し、2016/17シーズン、2017/18シーズンと連続でチャンピオンズリーグ(CL)最優秀MFに選出、チームのCL3連覇という偉業達成に大きく貢献するなど、眩い輝きを放った。

 モドリッチ在籍中のマドリーはカルロ・アンチェロッティ、ジネディーヌ・ジダン、ラファエル・ベニテス、サンティアゴ・ソラーリなど数々の監督に率いられてきたが、どの指揮官もクロアチア人MFを重宝してきた。それだけでも、いかにモドリッチがクラブにおいて重要な存在かわかるだろう。そんな同選手は現在37歳となったが、今なおワールドクラスの輝きを放っている。共にプレーする若手選手、そしてこれから台頭してくるサッカー少年たちにとって、この男は最高のお手本と言える。

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