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アーセナル好調の要因はW杯にあり? “冬開催”で生まれたマンCやトッテナムとの差とは

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】



アーセナルはダメージが少なかった

 アーセナルが安定して勝ち点を積み上げられる理由の1つは、カタールワールドカップにあるのかもしれない。



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 リオネル・メッシがトロフィーを掲げたわずか1週間後、プレミアリーグが再開した。4年に1度の大舞台で負った心身へのダメージが癒えないままの再開となったことは言うまでもなく、選手たちの疲労度は計り知れない。実際、『The Athletic』のサム・リー記者は、「マンチェスター・シティの何人かの主力選手がW杯後にパフォーマンスレベルを著しく下げているとコーチングスタッフは指摘している」とも伝えていた。

 しかし、アーセナルに関しては、主力選手へのダメージが少なかった。

 英『デイリー・メール』は、カタールW杯における選手の総出場時間数をクラブ別に公表している。アーセナルは1699分で、いわゆるビッグ6の中で最も少ないものとなっている。

 実際、アーセナルからW杯に参加した選手のうち、主力としてプレーしたのはブカヨ・サカ、グラニト・ジャカ、トーマス・パーティ、マット・ターナーの4人のみで、ベスト8以上はサカだけ。ベン・ホワイトやウィリアム・サリバなどは出番がなかった。ガブリエウ・ジェズスの怪我は確かに痛手だったが、比較的良い状態でリーグ再開を迎えられたと言える。

 ちなみにライバルのトッテナムは選手のW杯総出場時間数が実に3454分となっている。ハリー・ケイン、ソン・フンミン、ロドリゴ・ベンタンクールらほとんどの選手が国の主力として働いた。トッテナムはW杯後、調子が悪いが、アントニオ・コンテ監督の強度の高いサッカーを体現できないのは無理もないのかもしれない。

 最も選手の出場時間数が多かったのはマンチェスター・シティ。実に16人の選手をカタールに送り込み、その総プレータイムは4628分と驚異的である。アーセナルに差を広げられてしまうのは仕方のない結果だ。

 もちろん上記のことだけがアーセナル好調の理由とは言えない。しかし、少なからずカタールW杯は、現在の順位表に影響を与えている。

カタールW杯、クラブ別総出場時間数(プレミアリーグ・ビッグ6)※英『デイリー・メール』を参照

1位:マンチェスター・シティ(4628分)
2位:トッテナム(3454分)
3位:マンチェスター・ユナイテッド(3403分)
4位:チェルシー(3062分)
5位:リバプール(1789分)
6位:アーセナル(1699分)

【了】

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