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レアル・マドリードの思惑にリバプールは溺れた。勢いを失ったワンプレー【欧州CL分析コラム】

text by 編集部 photo by Getty Images

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UEFAチャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド16の1stレグ、リバプール対レアル・マドリードが現地時間21日に行われ、2-5でアウェイチームが勝利している。結果的に大差がついた試合となったが、前半にペースを握っていたのはリバプールだった。王者マドリーはどのようにして主導権を奪い、逆転勝利を飾ったのだろうか。(文:安洋一郎)


王者がアウェイで大逆転勝利

【写真:Getty Images】

 昨季の決勝カードが早くもラウンド16で再現となった。この試合ではレアル・マドリードの守護神ティボー・クルトワが全6本の枠内シュートを止めたことで、1-0という最少得点差で決着がついたが、およそ半年後にアンフィールドで行われたラウンド16の1stレグでは計7ゴールが決まる壮絶な打ち合いとなっている。

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 前半に試合の主導権を握ったのはホームのリバプールだった。4分にダルウィン・ヌニェスが先制ゴールを決めると、14分にモハメド・サラーがクルトワのトラップミスを見逃さず2点目を決めた。

 ユルゲン・クロップ監督も「前半は2失点したことを除けば、おそらく今シーズン一番の出来だった」と語るように、“因縁の相手”に対してホームチームは最高のスタートを切った。

 しかし、勝ち方を知っている王者レアル・マドリードは、この逆境を難なく跳ね返し、“要塞”アンフィールドで5ゴールを叩き込んで大逆転勝利を収めている。なぜ、2-5という大差がつく結果に至ったのだろうか。

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