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マンUが狙う逸材、アクセル・ドンゲンとは何者か【プレースタイル分析コラム】

シリーズ:プレースタイル分析コラム text by 内藤秀明 photo by Getty Images

マンチェスター・ユナイテッドの即戦力になるか?



 正直に言うと、現段階では微妙なところだ。そもそもプレミアリーグはフィジカル面での強度が非常に高いため、ドンゲンがイングランドの地で良いパフォーマンスができるかどうかの確証はなく、即戦力のレベルかと言われると即答はしかねる。

 またオランダの期待の若手は所属クラブでは左ウイングを中心に出場しているが、このポジションにはマーカス・ラッシュフォード、サンチョ、アレハンドロ・ガルナチョら一線級の選手がいるため、ポジションが被ってしまう。一応センターフォワードや右ウイングでの出場記録はあるものの、オランダの逸材は明らかに左サイドを主戦場としている印象だ。

 現状だと、他のポジションでも高いパフォーマンスを発揮することのできる選手であることを示さなければ、赤い悪魔で出場機会を得ることは難しいかもしれない。現実的には、将来への投資になるだろう。

 ただフリートランスファーでの加入が濃厚であるため、とりあえず獲得して下位クラブへローンに出すのなら、マンチェスター・ユナイテッド目線だと悪くない選択肢だ。積極的に反対する理由はない。

 ドンゲンが最終的にチームに行くのかは現時点では分からないが、類まれなる才能を持った選手であることは間違いない。今後の成長に期待だ。

(文:内藤秀明)

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