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どこに行くべき? 鎌田大地×プレミアリーグクラブ、相性ランキング1~5位。移籍先のベストは?

シリーズ:プレミア相性ランキング text by 編集部 photo by Getty Images

4位:リバプール


【写真:Getty Images】


監督:ユルゲン・クロップ
基本フォーメーション:4-3-3

 ユルゲン・クロップ監督率いるリバプールは近年のサッカー界を牽引する存在だった。しかし、長くクラブを支えてきたサディオ・マネが抜けた今季は、その強さが影を潜めている。チャンピオンズリーグ(CL)ではベスト16であっさりと姿を消してしまい、プレミアリーグではトップ4フィニッシュが絶望的な状況に追い込まれている。クロップ政権最大の正念場と言っていいだろう。

 来季に向け、スカッド刷新の必要があるのは間違いない。とくに、ナビ・ケイタ、アレックス・オックスレイド=チェンバレン、ジェームズ・ミルナー、アルトゥールの4人が契約満了を迎えることに加え、ジョーダン・ヘンダーソンやファビーニョら主力の高齢化が顕著となっている中盤は補強を最優先に進めたいところ。獲得候補としてはメイソン・マウントやジュード・ベリンガムらに加え、フリーで獲得できることが濃厚な鎌田大地の名前も挙がっている。

 クロップ監督は4-3-3をベースに戦っており、鎌田が加入した場合はインサイドハーフ起用が中心となるだろう。以前にリバプール専門メディア『liverpool.com』が指摘していた通り、現在リバプールには攻撃の組み立てと崩しの両方で貢献できるMFが不足しているが、鎌田はその課題をクリアする存在になり得るだろう。また、本人は前向きではないかもしれないが、ロベルト・フィルミーノが契約満了により退団となれば、0トップとしての役割を担う可能性もある。いずれにしても、プレー機会を全く得られないということはなさそうだ。

 問題は、守備強度だろう。クロップ監督のチームはボールを奪ってから縦に速い攻撃をベースとしているため、とくに中盤のインテンシティーが生命線となっている。事実、今季はそのレベルが落ちたことにより苦戦を強いられてしまった。鎌田は攻守の切り替えこそ早く、守備を苦手としているわけでもないが、球際の強さにそこまで定評があるわけではなく、リバプールに入った場合、どこまで即時奪回で貢献できるか不透明と言わざるを得ないだろう。相性が抜群に良いとは言えない。

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