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天国から地獄へ…。ドイツの消えた逸材(4)30歳で現役引退した195cmの巨人DF

シリーズ:消えた逸材5人 text by 編集部 photo by Getty Images

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若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回は大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消した5人のドイツ人選手を紹介する。


DF:ヤン・キルヒホフ

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【写真:Getty Images】

DF:ヤン・キルヒホフ
生年月日:1990年10月1日
主な在籍クラブ:マインツ、シャルケ、バイエルン・ミュンヘン
現所属クラブ:現役引退


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 ヤン・キルヒホフは地元フランクフルトの下部組織で育ち、マインツでプロキャリアをスタートさせた。世代別のドイツ代表でもプレーしたセンターバックで、U-21ドイツ代表ではキャプテンを務めたこともある。195cmという並外れた長身でハイボールを次々と跳ね返していくDFだった。

 そんなキルヒホフのマインツでの活躍は注目を集め、22歳のときにバイエルン・ミュンヘンに引き抜かれた。しかし、このときのバイエルンには29歳のダンテや若いジェローム・ボアテングがレギュラーを張っており、ベンチにはベテランのダニエル・ファン・ブイテンが控えていたため、出場機会を得られなかったキルヒホフはわずか半年でシャルケへレンタル移籍に出されることとなった。

 シャルケでは主力として活躍できると思われたが、度重なる負傷に悩まされることに。リーグ戦出場は14試合の出場にとどまり、2015年夏にはバイエルンへ復帰するも戦力外状態となってしまった。

 同クラブで出場機会を得られなかったキルヒホフは、2016年夏に当時プレミアリーグに所属したサンダーランドへ活躍の場を移すと、加入直後から定位置を確保。15/16シーズンは主力として活躍したが、翌シーズンは再び負傷に悩まされ、2016年12月に膝の内側半月板を断裂する大怪我を負ってしまった。

 2017年夏にサンダーランドを退団後、無所属の期間を経て2018年冬に当時チャンピオンシップ(イングランド2部)に所属したボルトンへ加入したが、トップフォームは戻らず。その後、現役生活最後の2年間はドイツの下部リーグで過ごし、2021年夏に30歳という若さで現役生活を終えた。引退後はシュトゥットガルトの下部組織で指導者を務め、今季からはトップチームのアシスタントマネージャーに就任している。

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【了】

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