テュラムはリバプールに合うのか？

　前述したようにテュラムは、フィジカルとテクニックを高いレベルで兼ね備えたインサイドハーフの選手だ。攻守に高いインテンシティが求められるリバプールのフットボールとは相性が良いと予想される。

　またリバプールは4-3-3のフォーメーションを採用しているが、現在中盤の選手層に問題を抱えており、テュラムと同じタイプのMFは在籍していない。この状態でテュラムが加入すれば、容易にインサイドハーフのレギュラーを獲得するチャンスを得られるかもしれない。

　もちろん懸念点もある。テュラムにとっては自身初となるビッグクラブかつ、国外への移籍だ。ましてや世界最高レベルと言われるプレミアリーグへの挑戦である。環境への適応に苦しむ可能性も十分に考えられる。

　ただしリバプールは新加入選手を慎重に起用し、じっくり時間をかけてチームに馴染ませていく傾向にある。22歳のMFも同じような起用になると考えた場合、適応面は心配しすぎなくても良いのではないだろうか。

　全体を通して考えれば、テュラムにとって今夏のリバプール移籍は大きなメリットがあると言えるのではないだろうか。