海外日本人選手　最新ニュース

　海外では、様々な特徴を持つ日本人選手が活躍している。サッカーという競技の特性上、彼らの能力を数値化するのは極めて困難であることを承知の上で、フットボールチャンネルでは今季のスタッツを中心に様々なデータを集計し、5項目の能力に分類して数値化してランキングで紹介する。（成績は6月1日時点で『transfermarkt』を参照）

1位：遠藤航

生年月日：1993年2月9日
所属クラブ：シュトゥットガルト（ドイツ）
22/23リーグ戦成績：33試合5得点5アシスト

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　欧州日本人選手の能力値ランキングで1位に立ったのは、森保一監督率いる日本代表において絶対的な存在となっている遠藤航だ。シュトゥットガルト在籍4年目となった今季もほぼフル稼働し、中盤の要としてだけでなく、キャプテンとしてもチームを牽引し続けた。クラブは残念ながら2部との入れ替え戦に回ってしまったが、個人のパフォーマンスに疑いの余地はない。

　今年で30歳となった遠藤だが、デュエルの強さはまったく錆びついていない。事実、ジュード・ベリンガムがトップに立ったため3季連続の王座獲得こそ逃したが、439回のデュエル勝利数はリーグ4番目に多い数字（ブンデスリーガ公式スタッツを参照）。そうしたパワーと予測に基づいた出足の鋭さを武器に最終ライン前をしっかりと引き締めている。「守備」、「フィジカル」、そして「IQ」はいずれも「80」オーバーの数値となった。

　パスやテクニックで違いを作り出すタイプではないため「スキル」は飛び抜けなかったが、「攻撃」は守備的MFの中ではトップクラス。今季は5得点5アシストとキャリア最高の成績を残した。とくに大事な時期の勝負強さは異次元で、昨季は最終節のATに残留へ導くゴール。今季は4月以降だけで2得点3アシストを記録している。遠藤がいなければ、クラブはここまで粘れなかったはずだ。

【了】