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なぜアーセナルはGKラヤを起用するのか? ラムズデールにはない能力とは【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 竹内快 photo by Getty Images

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プレミアリーグ第7節、ボーンマス対アーセナルが現地時間30日に行われ、0-4でアーセナルの勝利に終わった。ノースロンドンダービーでの悔しさを払しょくする完勝を収めたアーセナルを、後方から支えた守護神ダビド・ラヤのパフォーマンスに注目する。(文:竹内快)


悔しさを払拭するアーセナルの快勝

アーセナルGKダビド・ラヤ
【写真:Getty Images】

 『勝利は調和の中から生まれる』(原文:Victoria concordia crescit)

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 アーセナルのモットーであるこの言葉を、ミケル・アルテタ監督率いるチームは完璧に体現してみせた。加入以降、中々得点に絡むことができず不振に陥っていたカイ・ハフェルツがPKで初得点を記録。安堵の表情を浮かべたハフェルツにマルティン・ウーデゴールを始めとするチームメイトたちが駆け寄り、チーム全員で喜びを爆発させる姿はこの試合のベストシーンであることは間違いない。サポーターたちはハフェルツのチャントを歌い続け、大きなプレッシャーの中で戦ってきた同選手を全力で祝福した。

 サポーターは声援で選手の後押しを欠かさず、選手・監督はそれに応えて高みを目指し戦い続ける。アウェイのスタジアムで美しい調和と一体感が生まれたからこそ、掴み取った勝利だったと言えるだろう。

 4-0と快勝となったこの試合を、後方から支え続けたのがGKダビド・ラヤだ。今夏ブレントフォードからレンタル移籍で加入したラヤは、昨季のプレミアリーグで1試合の平均セーブ数が1位となった実力者。シーズン開幕当初はアーロン・ラムズデールの控えとなっていたものの、第5節エヴァートン戦でスターティングメンバーに名を連ねてからは(この試合を含めて)リーグ戦3試合連続先発出場となっている。

 元々高い能力を備えた現代的なGKであることは分かっていたものの、改めてそのクオリティの高さに驚かされた。この試合のラヤが見せた圧巻のパフォーマンスを振り返っていこう。

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