アヤックス（オランダ）
【写真：Getty Images】
リーグ順位：11位
今季リーグ成績：3勝2分5敗
オランダを代表する名門アヤックスが苦しんでいる。
かつては現マンチェスター・ユナイテッド監督のエリック・テン・ハフがチームを率い、2018/19シーズンにはフレンキー・デ・ヨングやマタイス・デ・リフト、ドゥシャン・タディッチらを擁してUEFAチャンピオンズリーグ（CL）でベスト4にも進出していた。
しかし、近年は有望な若手選手がチームを去る一方で、その穴を埋めることができず、直近の2022/23シーズンは無冠に終わった。今夏にもモハメド・クドゥスやユリエン・ティンバー、エドソン・アルバレスらがチームを去ると、主将を務めたタディッチが「クラブの移籍戦略や選手層の薄さに失望している」と報じられ、これを理由にクラブとの契約を解除した。
セルビア代表FWの退団劇が今季のアヤックスの低迷を象徴している。開幕4試合は2勝2分と無敗だったが、それ以降の5試合で5連敗と大失速。無敗優勝を成し遂げたことがある名門が、暫定ではありながら、降格圏の17位にまで低迷した。後任に就任したヨン・ファント・シップ新監督のもとで2連勝を達成したことで現在は11位まで浮上しているが、首位PSVとは勝ち点22差をつけられている。2シーズンぶりの優勝は絶望的な状況だ。
