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悪夢の大転落…。どん底に沈む名門クラブ5選。黒星先行の世界屈指の強豪、未勝利で最下位に低迷するのは…

シリーズ:どん底に沈む名門クラブ text by 編集部 photo by Getty Images

チェルシー(イングランド)


【写真:Getty Images】


リーグ順位:10位
今季リーグ成績:4勝3分4敗

 直近のトッテナム戦こそ、相手が9人となったこともあり4-1の大勝を収めたチェルシーだが、昨季に続いて今季も低迷を余儀なくされている。

 昨季に続き、今夏もモイセス・カイセドやクリストファー・エンクンク、コール・パーマーら有望な若手選手を数多く獲得した。しかし、土台が固まっていないチームに若手しか集めないのは危険な状況だ。彼らにはポテンシャルがある一方で、実績はなく、その才能が必ずしもすぐに華を開くとは限らない。数年後の黄金期を見据える必要もあるが、チェルシーのような、“常勝“を求められるクラブは、まずは目先の勝利にこだわる必要もある。

 首脳陣の偏った補強戦略の影響もあって、勝ちきれない試合が数多くみられる。特に課題として挙げられているのが得点力で、今夏にエース候補として加入したニコラス・ジャクソンは前線でブレーキとなってしまっている。

 このセネガル代表FWは前節トッテナム戦で相手が9人となってからハットトリックを達成したが、その前に決めなければいけないシーンは何度もあった。トッテナム戦を除いてゴールを決めたのは、降格争いをしているル-トンとバーンリーの昇格組2クラブ相手であり、明らかな優位性がない試合以外でゴールを決めることができていない。

 第一、昨季後半戦にゴールを量産した以外の実績がない22歳に、いきなりチェルシーのエースの責任を与えるのは荷が重すぎる。かつてのチェルシーが補強したディディエ・ドログバやペトル・チェフのように、前所属で数シーズンに渡って結果を残した“即戦力級の選手”を補強しなければ、上位陣との差は離れる一方だ。

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