エンリケ監督は、ブラッドリー・バルコラやイ・ガンイン、アクラフ・ハキミなどを先発起用。これまでPSGの主力として活躍していたエムバペはベンチスタートになった。6分に失点してしまうが、17分には相手のオウンゴールによって同点に追いつく。19分にはPSGのゴンサロ・ラモスが左足でゴールを決めて勝ち越しに成功。しかし、45分に同点に追いつかれ、試合は2-2の引き分けに終わっている。エムバペは73分にラモスとの交代で途中出場を果たしていた。

　エムバペは今年6月末でPSGとの契約が終了するため、以前から今夏の退団が噂されている。また、契約満了6ヶ月前から他クラブと交渉することが可能であり、レアル・マドリードと交渉しているとの憶測もある。まだ、PSGと契約延長する可能性も残されているが、エンリケ監督がエムバペについて「彼の未来に幸あれ。彼はファンタスティックな選手であり、人間としてはそれ以上だ。彼の幸せを心から祈っているよ」と、別れを示唆するような発言をしたことで、退団濃厚との見方が一気に広まった。

　同メディアもタイトルに「PSGの監督、エムバペの今季限りでの退団を明言」とつけ、「エムバペの将来に対するエンリケのコメントを受けて、PSGがフランス人選手の退団に関して公式声明を発表するのは時間の問題だろう。PSGはおそらく、レアル・マドリードとエムバペが最終段階に入った交渉がまとまるのを待っている。エムバペは間もなくPSGに今シーズン限りでの退団を正式に伝え、その後クラブは公式声明を発表する予定だ」との見解を示している。