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フォーカス 2か月前

獲得を後悔? 欧州、今季のワースト補強ランキング1〜10位。期待ハズレに終わった実力者たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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 2023/24シーズンの欧州リーグも終わりを迎えた。CL優勝を成し遂げたレアル・マドリードのジュード・ベリンガムを筆頭に多くの選手が新天地で活躍した一方で、期待外れに終わった選手もいる。今回は、今シーズン新天地を求めた新戦力の中から活躍できなかった選手を1~10位のランキング形式で紹介する(移籍金は『transfermaekt』を参照)。


10位:キム・ミンジェ(韓国代表)

バイエルンDFキム・ミンジェ

【写真:Getty Images】

生年月日:1996年11月15日
所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
移籍金:6000万ユーロ(約84億円)
今季リーグ戦成績:25試合1ゴール2アシスト


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 キム・ミンジェは、昨季所属していたナポリで33年ぶりのスクデット獲得に大きく貢献し、自らもセリエAの年間最優秀DFに輝いた。そして迎えた昨夏にアジア最強DFとして、バイエルン・ミュンヘンに6000万ユーロ(約84億円)の移籍金で引き抜かれている。

 しかし、結果は市場価値が1500万ユーロ(約21億円)もダウンしたことからもわかるように評価を下げた。ただ、すべての責任が彼にあるわけではなく、バイエルンの編成も悪い。昨夏だけでクラブはバンジャマン・パヴァールとリュカ・エルナンデス、ダレイ・ブリント、ヨシプ・スタニシッチ(ローン)という4人のCBでプレーできる選手を放出。彼ら全員が主力として計算できていたわけではないが、これだけの選手を出した一方で獲得したCBはキム・ミンジェ1人だけだった。

 その結果、センターバック3枚体制でシーズンが開幕し、レギュラー候補のマタイス・デ・リフトが負傷を繰り返したことで、この韓国代表DFとダヨ・ウパメカノに負担が集中した。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)とリーグ戦、代表戦のすべてでフル稼働となると、徐々にパフォーマンスレベルがダウン。ウパメカノとともに集中力を欠くプレーが散見されるようになる。

 1月から2月にかけて行われたアジアカップに出場すると、その間に獲得したエリック・ダイアーが予想以上の好パフォーマンスを披露。その結果、デ・リフトとダイアーのセットがレギュラーとなり、キム・ミンジェはサブへと序列を下げた。その中でも負傷者の関係で、レアル・マドリードとのCL準決勝1stレグで先発起用されたが、PK献上を含む2失点すべてに関与。トーマス・トゥヘル監督からも「あまりにも貪欲すぎる」と苦言を呈されてしまった。彼自身のパフォーマンスに問題があったのは間違いなかったが、状況的に歯車が噛み合わなかった感は否めない。

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