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海外サッカー 2週間前

「驚いたことに…」“孤独だった”サンドロ・トナーリはどう生まれ変わったのか。あの事件からの日々【コラム】

シリーズ:コラム text by 佐藤徳和 photo by Getty Images

「ずっと彼に憧れていた」背番号8への特別な思い

 リンギオ(闘犬)の異名を持つ、ジェンナーロ・イヴァン・ガットゥーゾ。ボール奪取にかけては右に出るものがいない、守備的MFの名手だ。

 ガットゥーゾの写真がプリントされたマグカップを朝食の度に使っていたほどの憧れの的だった。ある日、この大切にしていたマグカップをテーブルから落としてしまい、割ってしまうが、マリーアが、粉々になったマグカップをセメダインでくっつけ、修復士のように元の状態に近い形に戻した。それは今も大切に保管されている。

 ミランとニューカッスルで背負う8番は、ガットゥーゾが現役時代に身につけていた番号だ。それだけ強い羨望の眼差しで、ガットゥーゾを追いかけていた。トナーリは、稀代のレジスタ、ピルロについて「言葉では言い表すことができないクオリティーとテクニックを備える。追いつくことなど到底不可能だ」と高嶺の花だと謙遜する。

 一方でガットゥーゾについては、「僕が、テクニックのあるガットゥーゾだって? それは言えるかもしれないね(笑)。僕はずっと彼に憧れていたんだ。子どもの頃からのアイドルだった」と語っている。

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