イタリアーノのこれまでの功績。これまでに就任したクラブのいずれも…
48歳のイタリアーノは、これまで4つのクラブを率いてきた。17/18シーズンに指揮したセリエDのアルツィニャーノ・ヴァルキアンポでは、前年の7位から3位に成績を押し上げた。翌18/19シーズンは、前年3位のセリエCのトラーパニの指揮官を務め、リーグ戦2位からプレーオフを勝ち抜いてセリエBに導いた。
19/20シーズンは、スペツィアの監督に就任。前年の6位から3位に順位を上げ、またもプレーオフを制して、イタリアーノ自身にとって2年連続の昇格を勝ち取った。
21/22シーズンは、フィオレンティーナでの挑戦。その前年は1年で3回も指揮官が入れ替わり、最終的に13位で終わるカオスの年だったが、イタリアーノはチームを立て直し、4年ぶりの一桁台の7位とチームを復調させた。そして、今回のボローニャだ。
もし仮に、4位でシーズンを終えることになったら、モッタが指揮した昨年の5位を上回ることになる。これまでに就任したクラブの初年の成績が、いずれも前任者の成績を上回るものとなるのだ。
しかも、今季は初挑戦のCLにも参戦。初挑戦の多くのクラブが、リーグ戦と並行する週2回の連戦に苦しんできた。そのため、リーグ戦の行方にも影響が及ぶのは必至と見られたが、イタリアーノは、リーグ戦での好成績を保った。
CLは残念ながら1勝3分4敗とリーグフェーズの28位に終わったが、悲観すべきものではない。1月21日、昨季のCLファイナリスト、ボルシア・ドルトムントから挙げた2-1の逆転勝利は、忘れられないものだ。
ボローニャで8年目のリッカルド・オルソリーニは語る。