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近年、サッカー界では「マルチ・クラブ・オーナーシップ(MCO)」という形でクラブを経営する形がスタンダードになりつつある。いくつかのデメリットもあるが、総合的に見ると複数のクラブを運営することのメリットは大きく、結果としてそれぞれのチームに良い形で還元されている。今回は、世界を代表する複数クラブを経営する海外オーナーを紹介する。※情報は2025年4月6日時点
レッドブルグループ

【写真:Getty Images】
所有クラブ:レッドブル・ザルツブルク、RBライプツィヒ、RB大宮アルディージャなど
近年のマルチ・クラブ・オーナーシップでの大成功例に挙げられるのが、大手飲料水メーカーが展開する「レッドブルグループ」だ。グループ全体で「レッドブル流」と呼ばれる縦に速いサッカーを志向し、2025年4月時点では5つのクラブを運営している。
彼らが最初にサッカー界に進出したのは、2005年のオーストリア・ザルツブルク買収だ。オーストリアに本社を構えるレッドブルがクラブの経営権を取得すると、クラブ名やユニフォームを「レッドブル・ザルツブルク」へ大々的に変更。地元のファンから大きな反発を招いたが、若手選手の育成環境や発掘に力を入れたことで大きな成長を遂げた。
2009年に当時ドイツ5部に所属していたマルクランシュテットの経営権を取得すると、「RBライプツィヒ」と名前を変えて再出発。ザルツブルクで培ったノウハウを惜しみなくつぎ込み、わずか7年でブンデスリーガに昇格。今ではUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の常連クラブとなっている。
他にも「ニューヨーク・レッドブルズ(アメリカ合衆国)」や「レッドブル・ブラガンティーノ(ブラジル)」をマルチ・クラブ・オーナーシップとして経営しており、その輪は日本にも広がった。
2024年10月に当時J3に所属していた大宮アルディージャの株式を100%取得することが発表され、J2で戦う今シーズンから「RB大宮アルディージャ」として再出発した。
開幕戦には同グループのグローバルサッカー責任者であるユルゲン・クロップ氏が来日したことでも話題となり、J1復帰に向けて順調な開幕スタートを切っている。
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