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近年、サッカー界では「マルチ・クラブ・オーナーシップ(MCO)」という形でクラブを経営する形がスタンダードになりつつある。いくつかのデメリットもあるが、総合的に見ると複数のクラブを運営することのメリットは大きく、結果としてそれぞれのチームに良い形で還元されている。今回は、世界を代表する複数クラブを経営する海外オーナーを紹介する。※情報は2025年4月6日時点
BlueCo
【写真:Getty Images】
所有クラブ:チェルシー、ストラスブール
チェルシーは2000年代初頭からロシア人オーナーのロマン・アブラモビッチ体制で急成長を遂げた。しかし、2022年3月にロシアのウクライナ侵攻による影響で制裁を受け、新たなオーナーを探す必要が生まれた。
このタイミングでチェルシーの買収に乗り出したのが、トッド・ベーリー氏を筆頭とする株主グループとベフダッド・エグバリ氏が代表を務めるクリアレイク・キャピタルで形成されるコンソーシアム(共同事業体)の「BlueCo」だった。
彼らはチェルシー買収後から多額の資金をクラブに投資。近年は採用担当の人材を強化している。特に大きかったのがブライトンから引き抜いたポール・ウィンスタンリーやサム・ジュエルらで、獲得する選手の対象を若手選手に絞った。
給与が高騰しがちだったアブラモビッチ体制と比較すると各選手の年俸を抑えることができており、仮に構想外となったとしても、他クラブに売却がしやすい人事システムへと変わっている。
2023年6月にはリーグ・アンに所属するストラスブールの経営権を100%取得。それ以降、チェルシーの若手選手が同クラブにローン移籍するケースが増えており、現在はアンドレイ・サントスやジョルジェ・ペトロビッチら有望株がフランスで戦っている。
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