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コラム 8か月前

プレミアリーグでシーズン途中の監督交代が減少? その理由とは。広がる“格差”によって起こるチーム作りの変化【コラム】

シリーズ:コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

来季も監督交代が少ない?

 チャンピオンシップも第44節を終えて、リーズ・ユナイテッドとバーンリーのプレミアリーグ昇格が決定した。ただ、この2チームのサポーターには申し訳ないが、彼らにも昨季と今季の昇格組のように厳しい未来が待ち受けているだろう。

 リーズのダニエル・ファルケ監督は過去にノリッジ・シティで2度、バーンリーのスコット・パーカー監督は、フラムとボーンマスで1回ずつ指揮したチームを昇格させた実績があった。

 しかし、プレミアリーグの残留経験は互いにゼロ。シーズン最後まで指揮した場合は降格、もしくは成績不振で途中解任されている。

 残り1枠をどのチームが勝ち取るかはわからないが、すでに来季の昇格組の雲行きが怪しいのは事実だろう。過去2シーズンを踏まえると、来季以降もさらにプレミアリーグとチャンピオンシップの戦力差が生まれる可能性が高い。

 となれば、短期的な結果を求める監督人事は引き続き少なくなるだろう。シーズン終了後の今夏にいくつかのチームが監督交代を行い、新体制に合う選手補強とプレシーズンでのトレーニングなど、万全な準備を行った上で新シーズンに臨むと予想している。

 この残留争いに緊張感がないパワーバランスが続く限りは、プレミアリーグは今後もシーズン途中の監督交代が少ないリーグになるかもしれない。

(文:安洋一郎)

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