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コラム 4週間前

「これが最適解」ナポリ、マクトミネイを覚醒に導いた3つの要因。マンUの放出は“間違いだった”のか【コラム】

シリーズ:コラム text by 佐藤徳和 photo by Getty Images

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“セリエA最強MF”。昨年8月30日にナポリへ加入し、クラブ史上初のスコットランド人プレーヤーとなったスコット・マクトミネイは、高度な戦術的理解度が求められ、適応には時間を要すると言われるイタリアのリーグで、初挑戦ながらすでに揺るぎない評価を受けている。非凡な成績を残しているその要因とは何なのか。(文:佐藤徳和)

難しいと言われた中での逆転獲得

マクトミネイ
【写真:Getty Images】

 2024年夏のカルチョ・メルカートで、サプライズの一つだったのは、スコット・マクトミネイのナポリへの移籍だ。

 プレミアリーグでは、8シーズンにわたってプレー。23/24シーズンはリーグ戦の32試合に出場し、24/25シーズンも移籍直前までの2試合に先発出場した。マンチェスター・ユナイテッドとの契約は2025年6月30日までとなっていたため、夏の移籍市場では、「契約更新か、退団か」と注目を集めていた。

 フラムFCが先ずは名乗りを挙げ、さらにトッテナム・ホットスパーFCも参戦。そして、ナポリも獲得に興味を持っていることが明るみに出た。当初は、プレミア勢の両クラブに資金力で劣るナポリがマクトミネイを手に入れることは難しいと見られていた。

 しかし、カルチョ・メルカートの閉幕直前、ナポリへの移籍で去就は決着する。2028年6月30日までの契約で、移籍金は3050万ユーロ(約48.8億円)。将来、売却された場合には、その時の移籍金の10%がマンチェスター・Uに支払われる契約が付随している。

 一方で、アカデミー時代を含め、22年間、マンチェスター・Uに所属した生え抜きを手放したレッド・デヴィルスには厳しい声が寄せられた。

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