「彼を放出した理由が理解できない」
OBのリオ・ファーディナンドは、「マクトミネイのような選手はマンチェスター・UのDNAを理解し、下部組織で育ち、ずっとこのクラブでプレーしてきた。彼を放出した理由が理解できない。代わりの選手を探すには、マンチェスター・Uは3,000万(約57億円)から4,000万ポンド(約76億円)を費やし、さらに高額な給料を支払うことになるだろう。それに比べて、マクトミネイは私にとって確実な存在だ。彼は堅実で、ゴールも期待できる選手だ」と放出を非難した。
28歳のマクトミネイに代わってマンチェスター・Uは、5000万ユーロ(約80億円)を投じてパリ・サンジェルマンからウルグアイ代表の24歳、マヌエル・ウガルテを後釜として迎えた。
英国メディア『Sky』のコメンテーターを務めるパウロ・ディ・カーニオも、マンチェスター・Uの強化策に異を唱えた。
「どうしてマクトミネイを3000万ユーロ(約48億円)で売却し、代わりにウガルテを5000万ユーロで獲るなんてことができるんだ? ウガルテはリスボンでの生活に慣れた選手で、スポルティングCPで2年間、素晴らしいプレーをしていたが、プレミアリーグは全く別物だ。
9月末のマンチェスターの気温は10度で、ここ10日間ずっと雨だ。リスボンは25度もある。昨シーズンはパリにいたが、彼は動きの遅い選手で、ポジショナルプレーに重きを置くタイプだ」
ウガルテはプレミアリーグの25試合に出場し、1ゴール。アシストはない。マクトミネイはセリエAの29試合に出場し9ゴールと4アシストを記録。リーグのクオリティーの高さに違いがあるとはいえ、ファーディナンドとディ・カーニオの見解が正しかったかどうかは数字を見れば瞭然たるものだ。
一方、23/24シーズン、前シーズンのセリエA制覇から一転して10位に沈んだナポリにとっては、復活を目指すうえで極めて重要な移籍オペレーションであった。