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コラム 7か月前

「これが最適解」ナポリ、マクトミネイを覚醒に導いた3つの要因。マンUの放出は“間違いだった”のか【コラム】

シリーズ:コラム text by 佐藤徳和 photo by Getty Images

好調の要因は相棒にあり!?

ルカク
【写真:Getty Images】

 2つ目の要因は、ルカクとの相性の良さにある。

 センターフォワードのルカクが、相手センターバックを引き付けながら左右に流れ、マクトミネイが後方から大きく空いたスペースに飛び出し、ゴールを狙うというシーンが幾度となく見られる。
 

 第32節、エンポリ戦での先制点のシーンがその典型だ。この試合の3点目も、元ユナイテッドコンビにより生まれたもの。ルカクからのクロスをマクトミネイが頭で豪快に叩き込んでいる。

 イタリアでの記念すべき初ゴールも、ルカクからの“プレゼント”だった。9月26日開催のコッパ・イタリア2回戦のパレルモ戦、敵陣深くからの折り返しを、マクトミネイがシュートを突き刺してゴール。76分の途中出場からわずか30秒の電光石火の得点だった。

 マクトミネイが前線に絡むと、両者はまるで2トップのような見事なコンビネーションを見せる。1メートル90を越える2人の共演は、相手チームにとってまさに脅威でしかない。

 3つ目は、同胞のビリー・ギルモアの存在だ。

 マクトミネイの獲得が実現したその日に、ブライトンとの交渉を成立させ、もう一人のスコットランド人を迎え入れた。英語圏の人間にとって、イタリア語を習得することは容易ではなく、時間を要する。

 同選手は懸命にイタリア語を習得し、異国の文化に溶け込もうとしているが、母国語でコミュニュケーションが取れるギルモアが精神面で大きな助けになっていることは間違いない。

 そして、最後に挙げられるのは、アスリートにとって不可欠な「食」の要素だ。

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