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現地記者がDF渡辺剛を絶賛したポイントとは?
ベルギーメディア『VoetbalPrimeur.be』のヴィンセント・ヘーゲマン記者が、KAAヘントに所属するDF渡辺剛を絶賛した。同メディアが現地時間29日に報じている。渡辺には、サッカー日本代表FW上田綺世が所属するフェイエノールトからの関心が噂されており、今後の動向に関心が集まっている。
2023年夏に同じベルギーのコルトレイクからヘントに加入し、2シーズン目を過ごしている渡辺。2024年のクラブ年間ベストプレーヤーにも選ばれた28歳は、今シーズンはゲームキャプテンを任されるなど中心選手として活躍。今季もすでに公式戦47試合に出場している。そんな渡辺には、ファン・ペルシー監督率いるフェイエノールトが獲得に乗り出していると見られており、来シーズン以降の去就が注目されている。
ヘーゲマン氏は『VoetbalPrimeur.be』で、「個人的には、彼はベルギーで最高の選手の一人だと思っている」と話し、「私はワタナベを“クラシックなディフェンダー”と呼んでいる。つまり、ポジショニングが非常に優れていて、状況判断に長けており、ヘディングも素晴らしいということだ。彼は日本人だが、対人のデュエルでは本当に鋭さを発揮する。背を向けたフォワードが彼を振り切ってターンすることはほとんどないんだ」と絶賛。さらに、「そしてもう一つの武器は、ほとんどケガをしないという点だ。さらに今シーズンはキャプテンマークを巻くことも多く、DFラインをしっかりと統率していることを示しているね」と語っている。
続けて、「近年、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部リーグ)には日本人選手がたくさん来ている。たいていはとても勤勉で堅実なタイプだが、英語がほとんど話せないためにリーダーにはなれないケースが多い。でも、ワタナベはコルトレイクでもヘントでも、あっという間にリーダー的存在に成長した」とベルギーリーグで戦う他の日本人選手とは違う点にも言及した。
フェイエノールトは、昨夏にもアトレティコ・マドリードが具体的なオファーを提示していたとされる左利きのDFダヴィド・ハンツコの退団が濃厚。そのため、渡辺に白羽の矢が立ったとされているが、ヘーゲマン氏は右利きの渡辺が補強策として問題がないことを強調している。
「ワタナベは基本的には右利きだ。ただし、彼はコルトレイクとヘントでは、ほとんどを3バックでプレーし、その際は中央に配置されることが多い。時には右でもプレーしていた。左でのプレーはすぐには思い出せないが、彼の賢さを考えれば対応できるはずだ。ビルドアップにおいても、ワタナベは派手さはないが、ミスのない堅実なプレーをする。まさに昔ながらのクラシックなディフェンダーだ」
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